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スローライフVo.34/「第2回 ジャングルアイス」リポート


 入梅したばかりの6月12日。
 4,5日前には季節外れの台風「NESAT」が直撃か! なんて心配されたが、結果的には日焼けするほど見事な晴天。
 富士山の姿が本栖湖にくっきりと浮かぶ中を、今年の「ジャングルアイス」はカヤックのステージで始まった。
 この大会は、ボクが率いる「河口湖マッスルクラブ」と、雑誌「ターザン」の企画で、いろいろなアドヴェンチャーレースに参戦している「チームターザン」が、練習会形式で親善試合を行おうと云う試みで、昨年はその他に我々のレース仲間も加わり、12組、24名の選手が、富士五湖地方の豊かな自然の中を元気に駆け回った。
 今年は制限枠15組、30名の選手がエントリー、中には香港からも外国人選手が参加し、国際色豊かなレースとなった。
 今年のレースはカヤックで本栖湖を縦断。
 そこから樹海の中をMTBで疾駆。
 そして「ジャングルアイス」のネーミングの由来とも言えるべく、洞窟でのラッペリング。洞窟の中には、この猛暑にも関わらず、大小、様々な氷柱が静かに立ち並んでいる。
 選手たちは洞窟内の氷点下の世界から、再び、地上の酷暑の中に飛び出し、MTBに跨り、次のステージ、マウンテンランのコースへ。
 本栖湖から烏帽子岳、パノラマ台へ、さらには三方分山へとアップダウンの激しいコースが続く。このステージは全選手にとって厳しく過酷なコースである。
 そしてそこから一気に本栖湖の湖畔へと駆け下り、最後はカヤックに乗って、再び、本栖湖を縦断してゴールだ。
 実は昨年の第1回大会は7月の中旬に開催されたので、洞窟の氷柱は暑さで融け出し、その数が少なかったが、今年は2メートル級の氷柱がびっしり! 選手たちもその立派な氷柱に、驚きと喜びの声を上げていた。
 本栖湖はここ数年、観光客が減少し、少し寂れた風情を漂わせている。
 ボク個人としては、あまり多くの観光客が押し寄せない方がいいが、地元では当然のことながらそのことで頭を痛めている。
 香港からやってきた外国人選手はレース終了後、「樹海も素晴らしいし、もちろん富士山も素晴らしい、洞窟はスペシャルだし、湖も魅惑的だ! ここの自然はもっと世界に紹介されるべきだ!」と絶賛していた。
 本当の姿の本栖湖周辺の自然が世界に紹介され、今までの「観光」とは一味違った形で、自然を心から愛する人々でここが賑わえば、「ジャングルアイス」で感動を味わった選手たちと同じ気持ちを、ここを訪れるすべての人々が共有できる。
 いつかそんな日が来ればいいのだが・・・



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