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2002年7月○日
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ロス在住の友人、トモチャンと恒例の「パタゴニア」の本店でショッピング。
「パタゴニア」の本店は、ロス市内から北へ車で1時間ほど走った、ヴェンチュラと云うところにあるのだけれど、その本店のすぐそばには「チープスポーツ」と云う、「パタゴニア」などのアウトレット商品を扱う店があり、ロスに行くと必ず、と言っていいほど顔を出すお店。
この日もオスプレイのザックや、ランニング用のシャツを安く手に入れた。
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2002年7月○日
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コロラドに居た時にも感じたが、今回、アメリカの街中にやたらと星条旗が多いことに気付く。コロラド滞在時はちょうど「ジュライフォース(独立記念日)」にタイミングが合ったので、そのせいだと思っていたが、記念日が過ぎても、ロスの街のいたるところで星条旗を見かける。
そのことをトモチャンに尋ねたら、「ウーン・・・やっぱり昨年のナインイレヴン(9月11日の同時テロ)以来、アメリカでは星条旗を掲げて頑張ろう!って云う機運が続いているんだよね」との答えが返ってきた。
いかにもアメリカ人気質と云うものを感じるが、アメリカの人々がテロの衝撃から、一日でも早く立ち直って欲しいと願うばかりである。
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2002年7月○日
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ロス市内から北東へ車で約3時間。パームスプリングスの街に程近い、小高い山々に囲まれた砂漠地帯にいきなり出現する風力発電の群れ。
微々たる電力ながら、自然環境に優しい電気を、ロスに向けて送電していると云う。
この風力によって生まれた電力が、大都市のロスにおいてどれだけの効力を発揮するのか、それはボクには判らないが、意義ある試みであることは確かだと思う。
それにしても・・・この風景は異空間とも呼ぶべき奇異な雰囲気を感じる。まるでルネ・マグリットのシュウルレアリズムの世界に紛れ込んだような錯覚を覚えるのだ。
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2002年7月○日
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摂氏40度以上にもなる夏の「パームスプリングス」。
「パームスプリングス」はロスの避寒地であり、ゴルフリゾートとしても知られているが、さすがに今の時期は閑散としている。
街を歩いていると、歩道脇のレストランやカフェの店先の頭上から蒸気が溢れている。
「なんの為に?」とトモチャンに尋ねると、「蒸気によって肌が濡れ、その気化熱によって涼しく感じる為の工夫」だと言う。
なるほど、試しに腕を蒸気の下にかざすと、多少ではあるが酷暑が和らぐように気がする。
「パームスプリングス」はその名の示すように温泉地帯であるから、このような工夫が可能なのだろうが、日本の都市でも、エアコンばかりに頼らずに、是非ともこのような工夫を取り入れて欲しいものである。
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「今月のお勧めの書籍」
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国籍不明の匿名作家として、次々と衝撃的な話題作を発表し続けているAJ・クィネル。
1980年のデビュウ作「燃える男」以来、ボクもクィネルの熱烈な愛読者だが、一昨年に発表されたこの作品は、昨今話題のクローン人間が登場する「トレイル・オブ・ティアス」。
クローン人間が登場する物語としては、アーノルド・シュワルツネガー主演の映画「6thDAY」が有名だが、この物語は内容がもっと緻密で、時代設定が現在だけに真実味がかなり高い。それにいつものようにクィネル独特の素晴らしいストリー展開によって、ぐいぐいと物語に引き込まれて行く。
400ページ近い長編作だが、あっという間に読み終えてしまうだろう。
読書の秋と言うのには些か早すぎるが、是非とも読んで欲しい一冊である。
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