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2003年11月○日
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我々が暮らす河口湖は、正確には山梨県南都留郡と言う郡内に属する。それに対して、山梨県の県庁所在地である甲府市などは、地元では「クニナカ(国中)」と呼ばれている。
一部のクニナカの人は、郡内の人間をコバカにしているとの噂も聞くが、たしかに甲府市内から見れば、冬も寒いし、不便でもある。が、不便と云うことは、自然が溢れていると云うことの裏返しで、都内から越して来た我々は120パーセント、ここの暮らしに満足している。
その郡内に属するいくつかの小中学校のPTAの招きで、子育てについての講演会を行った。講演会では日本各地に行っているが、地元と云うのは、普段、顔をつき合わせている人も大勢話を聴きに来るので、些かやり辛い。
しかしその逆に、地元にしか通じない話題もあるわけで、そういう話題も織り交ぜながら話していたら、あっと言う間に、90分間の講演が終わってしまった。
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2003年11月○日
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今年最後の紅葉を見つけに行こうと、山梨県と東京都に跨る山「大菩薩峠」を登った。
中里介山が小説「大菩薩峠」でこの山を紹介し、多くの人に知られる存在となったが、「日本百名山」を著した深田久弥も、この山をその「百名山」のひとつとして選んでいる。
現在ではかなりの高さまで車で上がって行くことができ、呆気ないほど簡単に頂上に達することができる山であるが、さすがに「百名山」に選ばれた山とだけあって、その稜線はとても美しい。
残念ながら紅葉のシーズンはすでに過ぎてしまっていたが、晩秋の静かなトレッキングを楽しんだのであった。
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2003年11月○日
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東京に住む友人のお誘いで、「六本木ヒルズ」内にあるレストランで夕食をすることになった。
マスメディアなどの噂には聞いていたが、まさか自分がこの「六本木ヒルズ」にあるレストランで食事することになるとは、夢にも思わなかった。
若い頃(20年も前の話だが)は、この界隈もよくうろついていたが、その頃とはまったく様子が違っている。
思わずデジカメで記念撮影に走り回り、完璧な「オノボリサン」と化してしまったが、なによりも驚いたのが人の多さ!
まあ金曜日の夜、ということもあったのだが、このヒトゴミを見ていると、本当に今の日本は不景気なのかねえ・・・と思ってしまった。
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2003年11月○日
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仕事で福井県の越前海岸に行った。
昨年の夏に佐渡島に行ったが、日本海に来るのはそれ以来である。
夏の佐渡島の海も良かったが、やはり日本海は、冬という季節が似合っている気がするのはボクだけだろうか?
滞在中はずっと小雨混じりの強風が吹いており、海は荒々しく、人を寄せ付けない厳しさに溢れていたが、そこで味わった海の幸は、どれもこれも素晴らしい味わいであった。
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「今月のお勧めエクイプメント」
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今月はこれからのアウトドア・ウエア・シーンの中で、静かだが、確実にブレイクしそうなウエアを紹介しよう。
オイルスキンや60/40などの自然素材を、登場以来、一気に凌駕した感のあるゴアテックス素材。が、今では化学繊維の進歩はどんどん進み、DRW(durable water repellent )
と云う、高い防水加工された素材が多く出回っている。
今回紹介するパタゴニアの「コアスキン・ジャケット」は、ストレッチ織りナイロンのシェル「ポーラテック・パワー・シールド」に、このDRW加工を施してあり、さらに内側には「ポーラテック・パワードライ」と云うフリースのインサレーションを使用しているので、保温性、透湿性、コンパクト性を備えている。
ゴアテックスと比較して、多少、防水効果は落ちるものの、小雨や雪程度の水分にはまったく問題なく機能し、伸縮性に富んだ素材なので、激しい動きの妨げになることはない。しかもゴアテックスを使用したハード・シェルに対して、その透湿性は、比較にならないほど高いのである。つまり動きやすく、暖かく、かつ蒸れないという、3つの相反する機能性を融合させたのだ。
この「コアスキン・ジャケット」は「ポーラテック・パワー・シールド」と云う素材を採用しているが、他のメーカーではスイス製の「ショーラー」と云う高級素材を採用しているソフト・シェル・ジャケットもあり、その機能性も同様に素晴らしい。
すでに時代は、確実にソフト・シェル・ジャケットに向っている。
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