
今から約150年ほど前、サンモリッツ初のホテル「クルム・ホテル」のオーナーが、避暑にやってきたイギリス人とある“賭け”をした。その“賭け”とは、「避暑だけではなく、冬もこの地は楽しめる! もし退屈だったら、ホテルの宿泊代をすべて無料にするから、一度、冬にも来てくれ」
イギリス人はその“賭け”に乗って、12月にこの地を訪れ、なんと翌年の4月まで、この地に滞在して様々なウィンター・スポーツを楽しんだ。そしてその結果、サンモリッツは世界的に有名なリゾートとして大きく発展したのだった。
ご覧の写真は観光ポスターの前で記念撮影をしたところだが、ポスターにはこの地に生息する「アイベックス」(山羊の一種)が写っている。
近年、開発によって、その数が激減していると言われているが、「クルム・ホテル」のオーナーがその“賭け”に負けていたら、アイベックスたちはこの地で、今でも悠々と暮らしていたかもしれない。













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