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2011年2月アーカイブ

太古からの囁き

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 ずっとずっと遥かなる昔、まだ人々が言葉さえも持っていなかった時代、人はどうやって道を切拓いたのだろうか?
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 大雪が降った翌日、雪に埋もれた山道をスノーシューで歩きながら想う。
 雪が降った翌日のスノーシューの大いなる楽しみは、野生動物の足跡を見つけることである。多くの足跡は縦横無尽に、なんの法則もなく残っているように見えるが、よく観察していると、やはりそれは我々が歩くトレイルを踏襲しているケースが多い。
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 「けものみち」と呼ばれる道がある。野生動物たちの通り道だが、人もまたその「けものみち」を歩き、それがやがて道として確立されたのではないか。
 つまりすべての道は、まずは野生動物が歩き、そこを人が歩く。人里と人里を結ぶ道は、そのまま大きく発展を遂げ、人と無縁の「けものみち」は、動物たちだけのトレイルとして人々から忘れ去られる。
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 いつの時代も動物たちは本能で知っている。どこを歩けばもっとも効率が良いのかを。
 雪に埋もれた森は、遥か太古の時代の物語と野生の本能を、いつも我々に静かに語ってくれるのである。
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バレンタインの贈り物

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 昨日は降った。
 今年は日本海側に降雪が集中し、富士五湖地方ではほとんど降らなかった。この地方は、どちらかと言えば太平洋側の気候に準ずることが多いが、夏場の雨などは、御殿場などで降っていても、こちらは晴れていることも多く、要するに降雨量自体が少ない。だから寒冷地であるにも関わらず、降雪量自体はたいした量ではない。
 今回も降ったとは言え、積雪は30センチほどか。
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 それでも30センチも積もれば生活に影響する。こんな日の朝はなにをおいても雪かきだ。雪は踏みしめると堅く凍り、そうなると家の周辺でさえ歩くのが困難になるので、柔らかく軽い雪のうちに除雪しなければならない。
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 しかしボクは大雪の翌日の晴れた朝が好きだ。
 青空と雪のコントラストが美しく、そこに湖の存在がさらなる自然の素晴らしさを奏でる。森の中は静まり返り、声を挙げると木々の中をどこまでもこだまする。風が吹くと樹木から雪が細かく輝く粒子を舞い上げ、午後の太陽は氷柱の中で優しく煌めく。
 そして愛犬は子どものように意味もなく、雪の中を走り回るのだ。
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旧い地名を遺せ

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 先日、東京の赤坂に住む友人を訪ねた際、彼の自宅近くの坂道を歩いていて、こんな標識を見つけた。



 「三分坂」
 この坂が余りにも急なため、昔は車賃が三分(現代の貨幣に置き換えて100円ほど)増したことから付けられた地名である。
 このように旧くからの地名を遺すことはとても大切なことで、その名から歴史を学ぶことができる。


 富士山の麓には「丸尾」と地名の最後に付く箇所が多く存在する。
 昔、自然災害に詳しい学者の方とお話しした時に教わったのだが、「丸尾」というのは古語の「まろぶ」が転化した言葉で、「まろぶ」というのは、「転がる」という意味だという。
 つまり地名の最後にこの名の付いた箇所は、旧くから落石の多い箇所と言われているらしい。
このような地名からは歴史、さらに災害に対する危機管理も学べる。
 ところが最近ではそのような故事に因んだ地名を無視して、安易にモダンなネーミングをする地域をよく見かける。
 一見、お洒落に感じるそのようなネーミングは、地域の歴史や故事を葬る上に、そこから我々現代人が学ぶべき事象を覆い隠してしまう。
 街を開発する行政担当者はその事に大きな責任を追わなければならないのである。




自家製薪確保用バケツ

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 今年はホントに雪の降らない日が続いている。
 本来なら冬になれば焚きつけ用の薪は雪に埋れて、山や森から拾って来ることが、この時期にはできないのだが、今年の冬は毎朝の散歩で十分に薪が確保出来る。



 そこでちょっとした自作で、薪確保用背負子を製作した。
 通常の背負子(ショイコと読む)だと、いちいち確保した薪を紐で結ばなければならないので、移動しながらの薪確保は面倒だ。で、歩いていて薪を見つければバケツに投げ込むことが出来るように、バケツに背負子用の紐を取り付け、さらに背負った時の安定性、並びに重量分散のために、頭にも紐が来るように工夫をした。



 なにも入っていない時はコンパクトに畳めるバケツの購入費を含めて製作費は1700円程。調子に乗って薪を投げ入れすぎると重いが、両手に抱えて持って来るより遥かに大量の薪の確保が可能だし歩くのも楽である。



 これで雪の降らない寒い冬が少しは暖かくなるのである。




氷上立ち入り禁止

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 昨日から少し寒さが緩んだが、ここ数週間は厳しい寒さが続き、河口湖の湖面も一部凍っている。
 河口湖より標高が高く、富士山からの冷たい風をまともに受ける山中湖はすでに厚氷が張り、氷上でのワカサギ釣りが楽しめるようになった。
 河口湖はいくら寒くなっても、それほどの氷は張らないが、それでも厳寒期には子どもが乗れるほど湖面は凍る。数年前に地元の小学生が凍った湖面に乗り、転落して亡くなる痛ましい事故があったが、くれぐれも観光者の皆さんはそういう事故が起きないように、地元の人からの情報に耳を傾けて欲しい。この季節は一歩間違えば、危険がいっぱいなのだ。





なにごともお洒落じゃなきゃ

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 二輪車で牽引できるキャンピング・トレーラー。
 バイクでキャンプに行く時には、人が運転しているのか、たっぷりと積まれた荷物が運転しているのか、判然としないくらいに多くの荷物を積んだキャンパーを見かけるが、そんなキャンプ好きのバイカーにとって、首を長くして待ち望んでいたようなキャンピング・トレーラーが発売となる。
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 で、お洒落なバイク・ライフと言えば「MotoNavi」
 専門誌に陥りがちなマニアックな記事だけではなく、バイクとライフスタイル全般に亘ったファッショナブルな記事が多い「MotoNavi」だから、このキャンピング・トレーラーの登場はぴったりな企画だと思って取材をお願いした。
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 今回、取材に来てくれたのは、昨年の夏にも取材に来たカメラマン氏と女性編集者で、編集の女性は自らも1000ccバイクを乗り回す活動的な人。が、それでいて普段はとても物静かで素敵な女性だ。こういう編集者たちが作っている雑誌だから、お洒落なのも当然と頷ける。
 取材の詳しい内容は、今月24日に発売になる「MotoNavi」で。
 きっとこの記事を見れば欲しくなる。
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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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