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2013年5月アーカイブ

果たされた約束

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今年の2月中旬、寒風吹きすさぶ浦安の海岸で、カヌーの練習をしていた友人が遭難し、そのまま帰らぬ人となった。そのことはこのブログでも報告した。

また一緒に穂高に登ろう、酒を呑んで馬鹿騒ぎしようと約束したが、その約束は果たされなかった。また最後に会った時に星野道夫さんの本を貸したが、それも返って来なかった。そのこともその時のブログで書いた。

R0034481.jpgのサムネール画像

先週末、彼のアウトドア追悼会を行った。

アドベンチャーが好きな彼の仲間が我がキャンプ場に集まり、思い思いのアウトドア料理を作って、酒を呑み、焚き火を囲んで彼との想い出を語り合った。その席には彼の奥様も参加してくれた。ボクは初対面だったが、とても明るく朗らかな女性で、彼の生前の愉快なエピソードをいっぱい披露してくれた。

翌、日曜日の朝は、皆でキャンプ場の北側にある十二ヶ岳に登り、ボクのお気に入りの眺望のいい場所で、前夜の焚き火の灰を撒いた。彼について想い出を語り合った焚き火の灰を。

山から下りて再び前日の残りの食料でゆっくりとランチを食べ、また思い出話に花を咲かせた。いつまでも会話が途切れないので、また近いうちになにかの口実を付けて集まろうということになった。

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皆と別れ際、奥様が紙袋をボクに差し出した。

そこには彼に貸した本と、星野道夫さんの新しい写真集が入っていた。

「もしもお持ちじゃなければ」と奥様は笑顔で手渡してくれた。

熱いものがこみ上げるのを堪えながら、こちらも笑顔でそれを受け取る。湧き上がる感情を隠そうとページを捲る。アラスカの美しい自然、動物、人々、四季などの写真が心を癒す。

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人生を与えられる限り、人は皆、平等である。

しかしその人生を奪わる瞬間に於いて、その差はあまりにも大きい。

もちろん人生の価値は時間では測ることが不可能だ。

それでもあまりにも若い死は、遺されたモノに深い哀しみを与える。

しかし少なくとも約束のひとつは果たされた。

そして果たされなかった残りの約束以上のなにかを与えられた気がした。

さらば友よ。安らかに・・・






Ananerobic Thresholdについての考察

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スクリーンショット 2013-05-16 8.56.30.png
走り始めてしばらくすると、心拍数がある程度上がった時点で、カラダは酸素を有効に使って脂肪を燃焼してエネルギーとして変換する。これがいわゆる「有酸素運動-エアロヴィクス」と言われているモノである。
で、さらにスピードを上げて行くと息が苦しくなり、筋肉中に疲労物質である乳酸が溜まり始め、「ああもうダメ!これ以上走れない...」という状態になる。この状態を「無酸素運動-アネロヴィクス」という。
この有酸素運動から無酸素運動に変わるポイントをAT(Ananerobic Threshold )ポイントと言うが、このATポイントより少し低いくらいの心拍数で走り続けるのが、心肺機能を高めるのに有効だとされている。
もちろん有酸素運動のもっとも低いゾーンで長く走り続ける(LSD)も脂肪を効率よく燃焼させ、スタミナアップの効果があると言われているが、レース本番においても、練習時においても、自分自身のATポイントを知ることは重要だ。
だがこのATポイントの算出方法が難しい。科学的にきちんと算出するのには高価な機器を使わなければならず、方程式には個々のバラツキが生じる。特に体重によって心拍数は大きく異なる。
そこで「マフェトン理論」で言われている「180」公式を取り入れる。180から自分の年齢を引いた数値、これが有酸素運動のもっとも効率のいいゾーンだとする。例えば40歳の人なら140だ。で、そこから徐々にスピードアップして行き、どれくらいの心拍数なら長く(少なくとも30分以上)走り続けることができるか? その持続可能なギリギリの心拍数が、自分のATポイントである。些かプリミティブな算出の仕方ではあるが、経験上これがすべての人に当てはまるのだ。
体重、心肺機能、経験、体質などによってATポイントが違って来ると思われるが、例えばボクの場合は10キロのレースならATポイントよりさらに心拍数を10近く上げて走ることができるが、ハーフマラソンならATポイントぎりぎり、フルマラソンならATポイントを5ほど低めで走り切る。
このように自分自身のATポイントの目安を持っていれば、様々なレースにおいて、自分の持てるパフォーマンスをぎりぎりまで発揮できるのだ。
つまりATポイントというのはサーモスタットのような役割をするのだ。
そして週に一度くらいの割合で、ATポイントより5%位低い心拍数で長いランをこなせば、ATポイントそのものが上がる。つまり高心拍数で長時間走れるようになれるのだ。言い換えれば有酸素運動のゾーンが高くなる(拡がる)とも言える。
ということで、ワラーチを履いて走っているので、その姿はとてもプリミティブなのだが、実は科学的な検証の上に日々、トレーニングを続けているのである。
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「ノーム」イベント告知

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「キャンプビレッジ・ノーム」、オープニング・イベントに次ぐ第2弾のイベントは「アウトドア道具自慢大集合!」

キャンプをしていると次第に道具に対する関心が高まり、あれこれ自分流のコダワリが湧きだすモノ。

そこで自分の使っている道具自慢や、有用な情報交換をしようというワケ。

さらには土曜日の夜には新富士バーナーの「SOTO」のスタッフによる「スモーク・クッキング」の実演会と試食会、さらにさらに! 翌、日曜日の朝は木村 東吉のガイドで三湖台に登り、絶景ポイントでラーメンの朝食会。

この朝食会は「SOTO」の新製品「マイクロ・レギュレーター・ストーブ」を実際に試すことのできるデモも兼ねているので、「なんにも道具を持っていない!」という人でも参加可能です。(道具を入れるリュック等はご持参下さい)

「キャンプビレッジ・ノーム」がお贈りするイベント第2弾「アウトドア道具自慢大集合」なんと参加費は無料!

「ノーム」でその日、キャンプをすれば誰でも参加できます。

(ただし「三湖台朝食会」参加の皆様は食費実費として500円を頂きます)

皆様のご参加をお待ちしております!


日時 2013年6月1日、2日(土曜日、日曜日)

場所 西湖キャンプビレッジ・ノーム

宿泊予約はコチラ! 





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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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