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2010年10月アーカイブ

Forever young

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 「最近、山屋のカレシができて、今度、北アルプスに行きます。できれば寝袋を貸して欲しいんだけど・・・」
 こんなメールが娘の看護学校時代の友人から届いた。彼女は一緒に槍ヶ岳にも登ったことのあるアウトドア好きな女の子で、我が家にもよく遊びに来る。で、念願の彼ができて、しかもどうやら相手もアウトドア好きらしい。
 もちろんお安い御用と、先週末、娘と婿、それに彼女の3人で河口湖に遊びに来た。
 昼からゆっくりと夕食の準備をして、夕食前にDVD鑑賞。観た映画は「ハートロッカー」と、決して楽しい内容の映画ではなかったが、アレコレ映画の感想などを話しながら夕食。
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 ワイン、テキーラの酔いがまわってくると、二人の馴れ初めやおノロケが始まり、病院での勤務のこと、アウトドアのこと、尽きぬ話題で盛り上がる。
 夜中に気が付いたら服を着たままベッドに横たわっていた。(後から聞いたら、歯ブラシを手に握ったまま眠っていたらしい)
 こんな学生みたいな呑み方、この歳になって決してカラダに良くないのは判っているが、若い人達と呑んでいると、ついつい自分もそのつもりになってしまう。
 些かの反省をしつつも、楽しい週末を満喫したのであった。
 




シングルストーブあれこれ考察

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 ここ数日、自家製のアルコール・ストーブ作りにハマっていた。
 写真に映っているのは3種だが、これ以外にもいろいろと試作してみた。
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 アウトドアで調理する場合、車にすべての荷物を積んでいくオートキャンプなら迷わずにツーバーナーを選択するが、バックパッキング、つまり自分の背中に荷物を背負わなければならない時は、なるべく重量を軽くしたいので、シングルバーナーの出番となる。
 ツーバーナーにしてもシングルにしても、燃料はブタンガスかホワイトガソリンという選択肢が一般的だ。が、シングルの場合、これにアルコールという選択肢が増える。
 アルコール燃料のストーブのメリットは、なんと言っても軽量である、ということだ。
 ご覧の写真に映っているどのストーブも、重量はわずか20グラム前後。ブタンガスを使用するストーブの最軽量のモノで70グラムほどだから、アルコールストーブがいかに軽量化を図れるか判る。それにこれらのストーブは350㏄のアルミ缶を再利用したものなので、材料費はタダである。さらに、燃料のアルコールを使う分だけ持っていけばさらに軽量化に繋がる。ブタンガスの場合、軽いガスカートリッジでも200グラム近くある。もちろんホワイトガスは言うに及ばない。
 このようにもっとも軽量化を図れるアルコールストーブだが、弱点もある。まずは風に弱い。細やかな温度調節が不可能である。燃焼時間が短い等。
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 で、例えば風防を使用したり、温度調節をする為の五徳を持参すれば、重量が増えてしまい、なんの為にアルコールストーブを選択するのか、その意味がなくなってしまう。
 アルコールストーブに限らす、シングルストーブの場合、例えば500ミリリットルのお水を(水温はだいたい20度だ)何分で沸騰させることができるか? ということが、火力の検証の基準としてデーター化されているが、ボクに言わせればそれはまさに机上の空論で、あまり意味がないような気がする。
 そのストーブと鍋の組み合わせ、風に対する強さ、鍋を置いた時の安定性、お湯を沸かすだけではなく調理のしやすさなど、実際のフィールドでは、机上の実験データーでは見えない要素が多々あるのだ。
 それらを検証しないと、アウトドアの過酷なフィールドでは使い物にならない。
 ストーブ本体、鍋、五徳、風防、それらをすべて併せてどれくらいの重量、あるいはサイズになるのか? その使い勝手は? どれくらいの気温まできちんと使えるのか? 高度は? そういった要素を乗り越えて、信頼のできる道具として生き残れるのである。
 だがそれはそれとして、アルコールストーブを自作してみて、アルコールの燃焼する過程に於ける特質がよく理解できた。アウトドアのフィールドで実際に使えるかどうかは別として、それはとても興味深い試みであった。
 そういう意味に於いては「既成概念の排除、固定観念の破壊」をモットーとする我がアウトドア・スタイルにまたひとつ、新たな検証結果が残されたのである。




「山ボーイ」という言葉はない

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 小川山から戻った翌日の日曜日、我々が主催するトレッキング・ツアーがあった。
 今回の参加者は3名の女性。皆さん東京からの参加ということで、山中湖の旭ヶ丘のバス停に集合して、山中湖の南東部に連なる三国山ハイキング・トレイルを歩いた。
 このコースはアップダウンが少なく、ブナの樹林帯が綺麗で、森の中を森林浴しながら歩いているような気分になれる。
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 コースのハイライトは明神山(「鉄砲木の頭」とも言う)のススキの原。箱根の仙石原のススキも立派だが、こちらも負けず劣らず美しい景観が広がる。それに頂上からは山中湖の全景が拝める。
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 朝10時にトレイルに取り付き、三国山の頂上で簡単なランチを摂り、ゆっくりと歩いて15時ころに下山。一人の女性が山初心者だったが「こんなラクチンな山なら、また登りたい!」と満足していただけたようである。





 先週、金、土曜日の二日間、小川山でキャンプ&クライミングを満喫した。
 10年ほど前から小川山には何度か来ているが、キャンプをするのは今回が2度目。前回は8年ほど前で、確か初夏だった記憶があるが、今回は紅葉シーズンということで、白樺と紅葉のコントラストがとても綺麗だった。
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 今年は猛暑の影響か、我が富士五湖周辺の紅葉の色づきは悪く、自宅の周辺の木々も色づく前に枯れ始めている。
 今年の紅葉は期待できないもの、と思っていたのに、小川山での紅葉は嬉しいサプライズである。
 今回は我がバックパッキングの道具リストに新たに加わった、ブラックダイアモンドのシングル・ウォールのテントのフィールド・テストも兼ねていた。
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 結論から言えば、外気温5度前後のこの日の夜、朝目覚めてみるとテント内部にはまったく結露がなく、このテントの通気性の素晴らしさに驚いたのである。だが通気性がいいからと言って、保温性がないかと言うとそうでもない。二人が十分に眠ることのできるフロアの広さを保ちつつも、天井が低い分、暖気が上部へと逃げず、しかも下部はまったく閉ざされた状態なので、適度な保温力が保たれているように思えた。次回は氷点下くらいの外気温時に試してみたいと思っているが、ファースト・インプレッションは大満足である。
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 今回は荷物を担いで長い距離を歩く必要もないので、調理器具もあれこれ持参した。久しぶりにアウトバック・オーヴンも持参してピザを焼いたり、タイ風のリゾットを作ったり。夕食後は焚き火を囲んで遅くまで語り合い、秋の夜長を十分に楽しんだのであった。
 翌日はクライマー仲間と合流してクライミング三昧。
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 トップロープでオーバーハングに挑戦したり、新たなルートをリードしたりして、前腕と広背筋をフルに活用させ、クライミングも大満足な一日となった。
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 小川山の帰路、川上村から野辺山に入ると夕焼けが泣くほどに綺麗で、この二日間の美しい時間を、見事に締めくくってくれたのであった。
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君といつまでも・・・

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 久しぶりにバックパック用の新しいテントを買った。
 ブラックダイアモンドの「ハイライト」である。
 今現在所有しているテントは、職業柄、いろいろとあるが、主に愛用しているのはマーモットの3人、3シーズン用テント「タイタン3」で重量が約3キロある。この他にブラックダイアモンドの「メガミッド」とそれに合わせる「メガバッグ」があり、双方、合わせるとやはり重量が3キロを超える。
 このメガミッドはかなり便利なテントだが、ペグダウンしないと使えないという弱点がある。つまり砂地、雪、コンクリートでは設営が難しい。(できなくなはない)
 簡単に設営ができ、軽量でペグなしでも設営可能なテントが欲しかった。雨の音がウルサイと思いつつもシングルウォールのテントを試してみようと思い、新たに買ったのがこの「ハイライト」である。
 2人、3シーズン用で重量は1,5キロに充たない。
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 で、ボクは注射器のようなモノを持って、なにをしているのか?
 これはシングルウォールのテントに大切な作業、シームシーリングである。
 シリコン製のゼリーのようなモノ(SILNET)を注射器に詰め、テントの縫い目に塗って、雨漏りから保護するのである。
R0013992.JPG 国産のダブルウォールのテントなどと比較すると面倒な作業だが、こういう作業も、この手のテントを持つ楽しみのひとつと言えるのだ。
 明日、さっそく小川山にクライミング&キャンプに行って、このテントを試してみようと思うが、今回に限らず、このテントの使い勝手を随時報告したいと思っている。
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半世紀の誕生日

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 せっかくオシャレして東京に行って、GRの誕生5周年記念パーティに出席して、慌てて帰らなければならないのにはワケがあった。
 翌日は妻の誕生日だったのだ。
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 まあ普通の誕生日ならそれほど大騒ぎすることはないのだが、妻もとうとう50歳。大きな人生の節目である。
 誕生日だろうと50歳だろうと、普段と同じ一日であることには変りないのだが、自分の時もそうだったが、やはり50歳を迎えるというのは、ちょっとした感慨があるものである。
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 5年来の妻の友人、それにお姉さんにも河口湖に来てもらって、誕生日を祝うことにしたのだが、当然、ボクがすべての料理の準備をしなければならない。
 と言うことで、東京から急ぎ足で河口湖に戻ったのである。
 その甲斐あって、当日はとても楽しい一日となった。が、いつのように呑み過ぎ、翌日はひどい二日酔に陥ったのであった。
 ふー...こればかりは50歳を過ぎても、悔い改めることは難しいようである。
R0013975.JPG         うちの妻は南米先住民、及び東南アジア系の顔立ち。プレゼントに頂いた帽子もブラ           ンケットも、違う人からの贈り物なのに、妙に妻の雰囲気に合っている。
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  次男から感謝の手紙を読まれ、うるうるの妻。
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GR誕生5周年記念

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 先週末の土曜日は、リコーのデジタルカメラ「GR」の誕生5周年記念のパーティに参加した。
 会場は表参道ヒルズ。
 少しはオシャレしていかなければと思い、クローゼットから大昔のジャケットを引っ張り出して出掛けた。
 当日は生憎の雨だったが、パーティ会場は熱気ムンムン。この日限定で1000個だけ発売されたGR用のゴールドのリングキャップを購入しようと、朝から行列が出来ている。
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 「いいなあ、欲しいなあ...」と思いつつ、このパーテイの陣頭指揮を取っているリコーの野口氏と談笑。そうこうするうちに写真家であり、「PHaT PHOTO」の編集長であるテラウチ氏と合流。
 「あれどうしたの? 今日は決まっているね!」とテラウチ氏。テラウチ氏はトレーニングウエア姿だ。
 「テラウチさん、この雨の中をジョギングで来たのですか?」とボク。
 「まさか! キムラさんに会うからさ! それなのに決めちゃて! ところで今年はホノルルを走ろうと思っているんだけど」
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 なんて話している内にパーティはどんどん進行する。ますます会場は賑わいを見せ、何人かの懐かしい知人に声を掛けられ、あっと言う間に退散時間。
 野口氏に招待のお礼を言って、会場を後にしてからなにも記念品を買っていないことに気づいた。
 あーあ、せっかく5周年記念だったのに...でもまあ、懐かしい人にも会えたし、テラウチ氏とも楽しく話せたし、まあいいか。
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 が、たったひとつだけ実は記念品をゲットした。
 それはご覧のGRのロゴ。これは会場でしか手に入れることが出来ない、カメラのスイッチを切った時のモニターの終了画面。これだけはちゃっかりとインストールしてもらったのだった。
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のんびり秋のトレッキング

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 娘の結婚式、11年ぶりの「ラウンド富士」開催と、2週続いてビッグイベントがあったので、先週末はのんびりと三国山ハイキングコースを歩いた。三国山ハイキングコースは山中湖の南東部に連なるトレイルで、進路を北に向かって行くと、高指山や石割山へと連なる。
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 実は北アルプスの涸沢カールに紅葉を観に行こうと思っていたが、今年は猛暑のせいか紅葉時期にはまだ早く、近所の山に変更したというわけである。
 コース変更には他にも理由があった。
 今月、17日の日曜日に我々主催のトレッキングツアーがあり、そのコースがこの三国山ハイキングコースだ。その下見も兼ねたトレッキングだったのだ。
 さらには自分の持っているバックパッキングの道具をあれこれ検証することも、今回の山行の目的に含まれていた。
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 この写真は、本来ならば独立すべきドームテントと、ピラミッド型のシェルターの組み合わせ。なぜこのように合体させているかと言うと、雨が降ってもまったく濡れずにテント内とリビングスペースの行き来が可能だし、愛犬の眠っている様子も、これならすぐに観察できる、というわけだ。
R0013654.JPG これ以外にもバックパックにおける食材の検証、料理メニュウの検証など、野宴を兼ねながらも、あれこれ楽しく実証したのであった。

              明神山から望む山中湖の眺望。すっかり秋の気配だ。
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          このコースはブナ林が続くが、大木にはトリカブトやキノコが寄生していたりする。
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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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