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2010年12月アーカイブ

花道を飾る

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 今から10年以上も前のことだが、あるテレビ番組の企画で「グアムリンピック」というのが開催された。
 芸能人とスポーツ選手が集まって、グアムを舞台にあれこれスポーツを競い合うという企画で、短いトライアスロンも競技に含まれていた。
 知り合いのディレクターから「芸能人の助っ人」で出場して欲しいとの依頼があり、ボクもその「グアムリンピック」に参加した。
 それがきっかけとなり、清水エスパルス監督の長谷川健太氏、元体操オリンピック選手の田中光氏、それにライフセイバーの飯沼誠司氏と親交を深め、特に長谷川氏とは家族ぐるみで仲良くしてもらっている。
 その後、長谷川氏は現役を退き、浜松大学の監督を経てエスパルスの監督に就任するが、それ以来、我々も同チームに熱い声援を送り、毎年、開幕戦には観戦にも出かけた。
 その長谷川健太氏が、今期限りでエスパルス監督を退任することになった。
 ほとんど最下位に喘ぐチームを、よくぞここまで上位常連チームにまで育て上げたと感心しているが、退任が決まってからもその努力を怠ることなく、とうとう、明日、開催される天皇杯の決勝戦に出場することになった。
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 先日、準々決勝戦には我々も日本平のスタジアムに観戦に行き、声援を送ったが、その試合はPK合戦の薄氷の勝利。が、一昨日の準決勝では強豪ガンバ大阪を3対0で下し、堂々の決勝進出である。
 もうこれだけで十分に「花道を飾った」と思われるが、明日の決勝戦、全力を尽くして欲しいと祈っているのだ。
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買ってもバチが当たらない・・・か?

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 昨夕から降り始めた雪は、一旦、雨に替わってかなり激しく降ったが、夜更けに再び雪に替わり、今は外は真っ白である。
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 実は三日前に若い友人が油圧式の薪割り機を持参して、薪割り作業を手伝いに来てくれた。彼はゴルフ場に勤務しており、ゴルフ場の整備の為、日ごろから間伐材などの処理をしており、このような作業は手馴れたもの。安全な油圧式の薪割り機の操作を妻に教え、自らは斧で薪をガンガン割ってくれた。
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 この日の作業で今冬分の薪がすべて確保できたが、その二日後に初雪が降ったのだ。結果的にはぎりぎり滑り込みで、今年の作業が終了した。本来ならば12月初旬には終わらせなければならない作業だが、毎年、ぎりぎりになっていしまう。その原因は、自分自身の性格に拠るところも多いが、今回、初めて気付いたことだが、薪割り作業の道具が、これまであまりにもプリミティブだったのだ。
 と言うのは、これまでに15年間、薪割り作業をしてきて、自分の中では斧を使う名人だと自負してきた。だが素性の悪い木というか、節が変な角度から入っていたり、水分を含んだ太い幹は斧ではなかなか巧く割れない。そういう厄介な木を後回ししていたら、どんどん作業がずれ込んでしまっていたのだ。
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 だがこの油圧式の薪割り機を使えば、どんな木でもバキバキ割れる。それに斧に比べると遥かに安全で、これなら妻や子どもたちにも手伝って貰える。チェーンソーを使っての切断から、斧を使って割る作業まで、すべて危険な作業なので、これまではボク独りで行って来たのだ。
 まあそうは言っても、この油圧式の薪割り機がかなり高価なので、まずは購入するのに高いハードルがあるのだが、我が家の冬の暖房のほとんどを薪ストーブで賄っていることを鑑みれば、これくらい買ってもバチは当たらないと思う。
 と言うことで、また新たに道具の大切さを実感したのである。




豊かな心と物欲は反比例する

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 モデル時代の友人の女性がアメリカ人と結婚した。で、ご主人の仕事の都合で海外を転々とすることに。
 コロラド、オレゴン、バーモント、そして現在は香港に彼らは住んでいるが、先日、一時帰国した際に渋谷で再会した。実は彼らがコロラドで暮らし始めた時に、ボクはそこを訪ねている。2003年の独立記念日の前後で、彼らと会うのはそれ以来だ。
 コロラドやオレゴンにはボクも何度か行ったことがあるが、バーモントには一度も行ったことがない。バーモントでの暮らしがどんなものか質問した。
 「ホントにシンプルな暮らし」彼らは目を輝かせて続けた。
 「でもシンプルだけど豊か。ブランド品の店もないし、カリフォルニアとかと違って、エスニックな料理を食べさせるレストランもない。でも美味しいパンは毎日のように食べられるし、生活に必要なモノはすべて揃っている。ホントに心が豊かになれる場所」
 彼らの言っている意味が理解できる気がする。
 数年前までスイス政府観光局の仕事に携わっていた時期があり、ボクも何度かスイスを訪れた。スイス人のサラリーは高く、最低賃金は月額で30万ほどとか。人々の暮らしは豊かで、チューリッヒは毎年、「もっとも暮らしたい都市」のリストの上位にランクされている。
 だがそこでの人々の暮らしぶりは質素である。
 もっとも驚いたのは、若い女性がいつも同じ服でいる、ということだ。例えば1週間ほど同じところに滞在して、現地のガイドの女性と毎日会うとする。そしたら彼女はほぼ毎日、同じ洋服を着ている。日本人のように頻繁には着替えないのだ。
 洋服に限らず、消費の方向性がまったく違うように感じる。
 「香港もいいところ。でもバーモントのような心の豊かさは感じられない。そして不思議とそういう場所に、ブランド品の店がひしめいている気がする」と彼女は言った。
 彼らと別れた後、表参道を歩く。この時期、イルミネーションが施された表参道はとてもロマンチックで美しい。そのイルミネーションに輝く通りにふと目を留めると、やはり高級ブランド品の店が目立つ。もちろん突き詰めて考えれば、こういうイルミネーションだって、なんらかの消費欲を刺激するための演出なのだ。
 ホントの意味での豊かな暮らし...そういうことに思いを巡らせながら、イルミネーションに輝く表参道をゆっくりと歩いたのであった。
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心に残る冬の香り

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 薪の準備もいよいよ大詰め。
 本来なら11月中に終えなければならない作業だが、今年は作業が遅れてしまっている。
 雪が降ればすべての薪が雪に埋もれてしまい、そこからは作業ができなくなるので、初雪が降るまでには作業を終えなければならない。
 もう今から8年ほど前の話だが、2月中旬にストックしてあった薪が底をついたことがある。
 これには理由が二つあった。
 一つ目の理由は、その年に集めた木が、松の木が多かったということ。松は高熱を発し、広葉樹と比較して早く燃えてしまう。できることなら薪は広葉樹が望ましい。
 二つ目の理由は、ストーブのガラス窓の一部が欠けていたこと。
我が家の薪ストーブは、美しく揺らめく炎を見えるように、ガラス窓が付いている。もちろん耐熱ガラスで頑丈な窓である。さらには薪ストーブには空気調整用の弁も付いている。この弁の開閉によって、空気の調整を行い。火加減を微調整するのである。が、窓ガラスが欠けていることによって、どんどん空気が送り込まれ、薪の消費量が増えたのである。
 雪に埋もれた(厳密に言うと氷に包まれた)カットしていない木はあるが、それを使うのは不可能だ。
 結局、灯油ストーブを購入して残りの冬を耐えた。
 だが翌年の秋に、次男が発した次の言葉によって、ボクは多いに発奮することになる。
 当時、小学校5年生だった次男は、学校から帰ってくるなりドアを開けながら言った。
 「父さん! 外で冬の匂いがする」
 冬の匂い? 怪訝に思いながら外に出ると、どこかの別荘で薪を燃やしていた。
 「そうか...彼にとっては薪ストーブの煙の匂いは冬の匂いなんだ...」
 我が子の心に刻み込まれた季節の香り。
 その美しい記憶をきちんと守り続けなければならない。
 確かに作業は面倒だ。着火だってスイッチひとつという訳には行かない。だがそこから得る暖かさは、記憶の奥底にずっと残る暖かさなのだ。
 「父さん! 冬の匂いがする」
 薪割り作業中にこだまする息子の声。
 思わず頬を緩め、再び斧を振り上げるのだ。




Eternity

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 長女は看護学校時代から一人暮らしを始めたし、長男も祖父宅に2年半、それから上京したので、家を出てすでに3年になる。我が家に残るのは、来年の3月に高校を卒業する次男のみである。
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 ボクの誕生日が11月中旬で、子どもたちが幼い頃は、ボクの誕生日が過ぎたら、クリスマスツリーを出していたが、子どもたちが居なくなり始めると、クリスマスツリーの飾り付けが毎年、遅くなる傾向になり、昨年はクリスマスぎりぎりで飾り付けをした。その様子を見た長女は「我が家らしくない」と立腹して指摘した。
 長女に「我が家らしくない」と咎められることは、ちょっっぴり嬉しい指摘で、親として毎年の行事を大切に実践してきたことが、子どもたちの記憶にしっかりと焼き付いている、という証拠である。
 やはり今では独立しても、子どもたちにとっては「河口湖の家は家」であり、そこには彼らの成長の思い出がいっぱいに詰まっているのである。
 もしかして早ければ来年、次男も独立するかもしれない。
 子どもたちが独立しても、別の家庭を築いても、11月末になればクリスマスツリーの飾り付けをして、子どもたちの帰郷を待とうと思う。
 彼らが社会で悩み、疲れたときに、そこがもっとも心休まる場所であるように、きちんと準備しなければならないと、今では強く感じるのだ。




非情なる人間界

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 先日のブログで、四季が繰り返す気象条件が、我々にとっては、決して情け容赦のないものではない、というような内容を書いた。
 一年でもっとも陽の短い冬至の時期はそれほど寒くなく、雪が降り、すべてが凍てつく厳冬期には、少しは陽が伸びる。この時間差が「情けや容赦」を感じさせるのだと。
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 ご覧の写真は鹿の死骸だ。
 撮影したのは近所の小さな堰で、なぜ、こんなところで鹿が死んでいるのか? ちょっと理解に苦しむ場所ではある。
 最初、妻が発見した時にはもっと肉が付いていたというが、写真を撮影した時にはすでに頭部と毛皮だけしか残っていなかった。時々、朝早く登山道に入って行くと、明らかに鳥が襲われたらしき残骸に出くわすが、このように、毎晩のように暗い森の中で動物達の死闘が繰り広げられているのである。
 そしていつもこのような死骸を見て思い出すのは、映画「ダンス・ウイズ・ウルヴス」のワンシーンだ。
  ネイティブ・アメリカンの人々が貴重な食料として大切にしているバッファロー。ところが大勢の白人たちがやってきて、バッファロウを大量虐殺してその毛皮だけを剥いでしまう。大平原の残された、皮を剥がれたバッファロウの累々たる無残な死骸・・・
 この鹿のように動物達は食べることのできる肉を真っ先に貪り、皮や頭部は最後まで残っている。鳥たちの死骸も同様に、綺麗な羽根のみが残されている。
 動物間の殺戮は、自分自身が生き残る為の行為で、人間のみが、それ以外の目的で他の動物の生命を奪う。
 実は「情け容赦のない」のは、自然界ではなく、人間界だけなのかもしれない。
 




情けも容赦もいっぱい

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 このところ、河口湖の朝晩の最低気温は氷点下2度前後で、明け方の6時頃がもっとも冷える。


R0014986.JPG 11月の最終週に恒例の「河口湖マラソン」があり(今年は参加できなかったが)、それを機に走る時間がめっきりと減るが、今年、初挑戦した「ウルトラマラソン」に来年もチャレンジしたいと思っているので、雪が積もらない限り、なるべく走ろうと思っている。
 今のところ雪もないし、気温も氷点下前後ならまったく問題ないが、夜明けが遅く、6時半頃にようやく明るくなる。それまで湖畔道が暗いので、車が通りすぎる度にヒヤヒヤするのが難点だ。車の通らない登山道もいいが、こちらの方はもっと暗い。7時過ぎないとトレイルさえ判然としないのだ。
 あまり遅く走り出すと、息子との朝食に間に合わないし、この時期の朝ランは頭を悩ます。


R0014974.JPG だが朝陽の瞬間はとても綺麗だし、長く伸びた走る我々の影が、黄金色の森を移動するのも暖かい気分になれる。外気温や暗さの部分を差し引いても、この季節のランは素敵な要素がいっぱいだ。


R0014983.JPG もうすぐ雪が降り始め、朝はもっと寒くなる。が、そうなると少しづつ、陽も長くなる。
 自然のサイクルは我々動物にとって、徹底的には厳しくないのである。





楽しい思い出がいっぱい積めそうな車

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 ツイッターでは何度か呟いたが、先週の土曜日、お台場で開催されたトヨタの新車「FJクルーザー」のデビューショーにゲスト出演した。
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 「トヨタの新車」と言っても、すでにこの「FJクルーザー」は2003年のデトロイトのモーターショーで発表され、北米ではすでに人気の高い車である。当初、アメリカでは若い人をターゲットにしていたが、蓋を開けてみれば、わりと年配、しかも女性に人気があるとか。
 日本での購買層がどのようなタイプになるのか、今からとても楽しみだが、ルックスはカラーによっては可愛く、レトロなイメージも漂う。そのあたりが、北米では年齢層の高い女性に人気の理由かもしれないが、カラーリングやカスタムで、どのような世代にも受け入れやすいSUVと言えるかもしれない。
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 トヨタでもそのあたりを意識して、この車のカスタマイズ用に、最初から多数のオプションを用意している。組み合わせによっては、世界でたった一台の「MY FJクルーザー」が誕生するのである。
 さて肝心の乗り心地だが、リハーサルと本番の合間に助手席に乗せてもらって試乗したが、意外と静かである。もちろんSUVなので視線は高いが、乗り心地は限りなく乗用車に近く、これならロングドライブもラクにこなせそうである。もちろん悪路でのテスト走行は行っていないが、オンでもオフでも、十分に楽しめそうな車に違いないのだ。
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 ボクの最大のお気に入りのポイントは、リアハッチの窓が開くことで、我が愛犬スパーキーをラゲッジスペースに乗せ、そのリアハッチの窓からスパーキーが顔を出しているところを想像するだけで、自然と頬が綻んでくるのだ。
 昨今、オトナシク実用的な車が多い中で、この車はあらゆる遊びのシーンを想像させる、楽しい車と言えるのである。
 




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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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