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2009年10月アーカイブ

IMGP1209.JPG  今、自分で言うのもオカシイ気もするが、ある「壮大な計画」を立てている。
 まあ「壮大な計画」と言っても、写真を見れば仕事ではなく、遊びに関すること、しかも山に関することだとすぐにバレテしまうが、それでもボクにとっては真剣、かつ壮大で、5年がかりの計画だ。
IMGP1222.JPG この計画は経費も掛かるし、自分の肉体と精神力の鍛錬も必要だ。それに様々な知識と技術も養わなければならない。
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 もうすぐ51歳の誕生日を迎え、それでいて5年がかりの計画を立てるなんて、自分自身でも今更...と言う気もしなくはないが(しかも遊びで)、幸せなことに、ボクの周囲では60歳を過ぎても、ボク同様の「壮大な遊びの計画」を考案、実践している先輩方もいるし、老いて益々盛んというか、年齢を感じさせない行動力に溢れた先達がいるので、自分自身ではまだまだ若輩者の気分でいられる。
 逆に仕事の現場では、ディレクター、カメラマン、スタイリスト、ライター、それに当然のことながらリポーターの女性など、皆、ボクよりもかなり若い人が現場で活躍しているので、否が応でも己の加齢を実感してしまう。
 ところが遊びの現場では、まだまだ20代のような気分で居られるから幸せだ。
 ある意味において人生の価値は、「遊び」においてその真価が問われるのかもしれない、とノウテンキなボクは思うのだ。






頑固親父と生意気な子供

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IMG_0304.JPG ボクが手にしているオレンジ色の物体はチェーンソーである。「ハスクバーナ」というブランドのチェーンソーで、河口湖に越してきた翌年に中古で購入したものだ。(新品は高くて手が出なかった)もうすでに12年ほど使用しているが、ついに動かなくなった。いや厳密に言えばまだエンジンもかかるし、太い木の枝だってバターのように切れる。が、スターターのロープが戻らなくなってしまったのだ。これではエンジンを掛けること自体ができない。おそらく「リコイル・スプリング」というバネが伸びてしまったのが原因だと思われるのだが、きつく締め直しても、だらしなくロープが伸びたまま戻らない。しかもネットで検索しても、このスペアパーツが見付からない。
 この季節、冬に備えて薪割りをしなければならないが、斧で薪を割るその前に、ストーブに入る長さに木をカットしなければならない。が、それができなくて困っている。
 正直に告白すると、ボクはこの手のエンジン関係に弱く、雑草を刈る草刈機にもいつも手こずっている。
 ITの世界では日進月歩の速さであらゆるものが進化していくが、この手の道具はほとんど進化しないで、昔からのメンテナンスが必要だ。
 チェーンソー、草刈機、それにインパクトドライバーや丸鋸などの電動工具などは、我々の生活には欠かせない道具で、どれひとつ故障しても生活に必要な作業が滞る。
 PCを扱う時のテクノストレスは、まるで幼い子供にバカにされているような気分に陥るのだが、この手のストレスは、年老いた頑固親父に叱られているような気分になるのである。






秋の色

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 今週は秋を強く感じる週だった。
 気温が五度前後まで下がり、湖水の水温が未だに高い為に、毎朝のように湖に靄がかかる。
 「今日は天気があまり良くないのかな...」と思っていると、昼前には高く透き通った青空の中に紅葉が冴え、夕暮れ時には涙がこぼれそうな紅い雲が薄暮に浮かぶ。


















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 我が家には二本の楓の木が植えてあるが、湖側の楓は日に日に暖色に染まっていく。やはり湖側にある倉庫のドアに絡まるツタも赤く色づき、アプローチの大きな樫の木から無数のドングリが落ちてくる。























 我が家とオフィスの庭に限って言えば、今年は白樺の木の色づきが悪く、枯れたように落葉している。
IMG_0258.JPG 涸沢カールのダケカンバの黄葉は、今年はどうだったんだろうか・・・
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秋の名山

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 このところ山中湖の南東側に位置する「三国山ハイキング・トレイル」に足繁く通っている。
 我々が主催しているトレッキングツアーの下見に行ったのがきっかけで、行く日によってコースを僅かに変えたり、反対側からアプローチしたりして、この山系のほとんどを歩き尽くした。
 で、山のルートをきちんと解明すると、そのルートをいかに早く移動するか? つまりトレランをいかに楽しめるか? ということが我々の次の段階のテーマとなってくる。特にこの山系のように、標高差が極度に変わらないルートだと、歩き始め当初からそのような目論見が頭をもたげる。
IMGP1181.JPG それにこのコースはブナなどの広葉樹林帯が美しく、頂上に立つだけの目的とは、また別の山の面白さを我々に教えてくれる。
IMGP1194.JPG 特にこのシーズン、ご覧のようにススキが美しく、箱根の仙石原に勝るとも劣らない見事さで、周辺の山々の紅葉とのコントラストも素晴らしい。日々、表情を変化させる今の季節、毎週でも通いたい山なのである。
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収穫の秋

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 夏に小さな畑を作り、そこにインゲンとルッコラを植えたことはすでに紹介した
 インゲンはとくに好物ではないが、ルッコラは大好きで、サラダにルッコラが入っていると、それだけで嬉しい。
IMG_9937.JPG だからルッコラだけを植えればいいのだが、「コンパニオン・プランツ」と言って、ルッコラとインゲンを混植すると、農薬などを散布しなくても病虫害に罹りにくいと言われている。
 で、ルッコラは9月末から収穫可能となり、毎食のように味の濃厚なルッコラのサラダを満喫しているが、インゲンにもようやく花が咲き、小さな実も収穫できるようになった。
IMG_9934.JPG  ご覧のように掌に載るほどの量で、そのままでは寂しいので、パプリカのローストと一緒に、タイのスイートチリソースで炒めた。アクセントに松の実も一緒に炒め、かなりアジアン・エスニックな仕上がりとなった。
IMG_0089.JPG 右側のハンバーグはクスクスのハンバーグ。ベジタリアン・ディッシュながら、かなりボリュームのある一皿となったのである。
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山は高さじゃないよ

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 先日、角川書店から出版されている「東京ウォーカー」という雑誌の取材を受けた。
 取材内容は「スニーカーでも登れる低山で紅葉を満喫しよう」というもので、ボクは我が家の裏山である「足和田山」を紹介することにした。
 「足和田山」は標高1355メートルだが、登り口ですでに850メートルほどの標高なので、実際には約500メートルの標高差を登れば良い。のんびり登っても1時間ちょっとで頂上に立てる。
IMG_0030.JPG が、この山は表情が豊かで、ご覧のように富士吉田や河口湖の町が一望できるポイントがあったり、足和田山頂上から「三湖台」へと向かうと、そこからは富士山、西湖、本栖湖、それに樹海の眺めが絶景である。
IMG_0066.JPG 今回の取材のリポーターは山口日記ちゃん。テレビの取材でペルーのマチュピチュにも行ったことのある元気なお嬢さんだ。年齢はボクよりも二周りも下で(二人とも戌年生まれ)、ご覧のようにピースサイン。親子ほどの歳の差だが、山を歩いている最中は、楽しい会話が尽きなかったのである。これも自然の持つ素晴らしい力だと思う。
IMG_0075.JPG ちなみにこの「東京ウォーカー」は、11月2日に書店に並ぶ予定。








富士山はすでに冬

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IMG_9979.JPG 先週末の台風の大雨で、富士山は7合目付近まで初冠雪が見られた。この写真を撮影したのは先週の10月11日で、我々は今週末に開催予定のトレッキングツアーの下見のため、山中湖の南東側に位置する明神山から石割り山へとトレッキングをしたが、明神山頂上からの富士山の眺望である。
IMG_9969.JPG こちらは移動して、山中湖の北東側の高指山からの眺めだが、やはり7合目付近まで冠雪が見られる。
IMG_9990.JPG で、この写真は昨日、再び明神山頂上からの眺め。
 富士山に積もった雪はほとんど融けており、北斜面に僅かに残っているだけ。
IMGP1129-1.JPG だがすでに富士山は冬の厳しい表情を見せており、すでにアイゼンなどの特別な装備がないと、登頂は危険で不可能である。
 来年の梅雨明けの頃まで、雪に深く閉ざされるのだ。








イベント出演のお知らせ

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photokoshigaya.jpg 昨年の4月、UR都市機構主催で、埼玉県の越谷にある「越谷レイクタウン」で開催されたオープニング・フェスタに出演した。
 10組のファミリーを迎えてアウトドア・クッキングの講習会をしたり、トークショーに出演したりしたが、今月末にまた、やはり埼玉県の飯能で開催される、UR都市機構主催「飯能暮らし体感イベント」で講演会を行う予定だ。
 講演会の定員は60名で(参加無料)、簡単なアウトドア・クッキング講習会や、その試食会も開催される予定。
 ご近所の方は是非、遊びにいらして下さい。
 参加申し込みはこちら!
 





月見の友

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 今年の「十五夜」は10月3日。この日、我々は斑尾高原に居たが、そこで中秋の名月を眺めようとカメラを構えていた。
IMG_9756.JPG 夕暮れが迫ると冷え込みが強くなり、外気温は約5度。
 しかし我々には頼れる小さな道具があった。
 続きはここをクリック!





恐ろしい牙と美しさ

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 10月8日、午前8時現在、台風18号は愛知県北東部に上陸しており、富士五湖地方も昨晩から激しい雨が続いている。
 これまでの経験から言うと、この地方は台風による強風の被害は少ないように思えるが、なによりも警戒しなければならないのは土砂災害で、昭和41年の9月に発生した台風26号では、西湖根場地区で大規模な土砂災害が発生し、村は壊滅的な被害を受け、多くの人たちが亡くなっている。
 湖を囲むように居並ぶ山々は、かつての湖底が隆起したものが多く、地盤がとても緩いのだ。
IMG_9962.JPG 今日いっぱい、台風が完全に立ち去るまでは油断できないが、今朝は西の空にご覧のような美しい虹がなんども現れては消えた。
 これも恐ろしい牙と美しさが同居する自然の側面である。





ブラック・ダイアモンド

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IMG_9946.JPG 我が家には二台の薪ストーブがあり、それぞれ薪を燃料として冬は燃え続けている。で、オフィスのティピー内に設置したダルマストーブも、当初は薪を燃料としていたが、ダルマストーブはその形状から、長い薪をくべることは不可能だ。我が家の薪ストーブなら楽に50センチほどの長さの薪が入るが、ダルマストーブの場合、25センチくらいの長さが限度である。さらにこれから本格的な冬を迎えるにあたって、自宅とオフィス双方の薪集めをするのは、かなり面倒なことである。
 で、ボクは記憶の底から「コークス」という言葉を引っ張り出し、それをネットで探ってみた。
 「コークス」とは、石炭を乾留(蒸し焼き)した燃料のことで、形状は石炭そのものだが、燃えると高熱を発し、尚かつ、煙や炎が出ない...という代物である。かつては蒸気機関車や製鉄業に欠かせない存在であった。
 で、何故、ボクの記憶の底にその「コークス」という言葉が眠っていたかと言えば、小学校の時に教室で使っていたダルマストーブが、このコークスを燃料としていたからである。
 当時は「日直」という当番があり、自分が「日直」の日は、倉庫に保管してあるコークスをバケツいっぱい教室に運び入れ、授業もそこそこに「火の番」をしたモノである。
 その記憶から、今回もダルマストーブの燃料にコークスを...と思ったのである。
 ネットで調べると現在ではあまり使われていないものの、少ないながら個人向けに小売り販売をしている業者がいくつか見つかった。
 ボクはその中でも下関にある山陽鉱商という会社に問い合わせて、コークスを送ってもらうことにした。ところがボクの記憶というヤツも曖昧で、実際に小学校の教室で燃やしていたのは、コークスとは多少、違っていたようである。
 まずその下関の山陽鉱商のサイトを参照にすると、「石炭コークス」「無煙炭」「一般石炭(瀝青炭)」「亜瀝青炭」と4つの種類の燃料に分類され、コークスや無煙炭がもっとも高価である。そしてさきほども言ったように、煙も炎も出ないが高熱を発する。が、小学校の時の記憶では、ダルマストーブの中は炎に溢れ、もちろん煙も煙突からモクモクと上がっていた。
 結局は山陽鉱商の方からいろいろなアドバイスを頂き(この会社は小売り販売でも、とても親切な対応でお勧めだ)、瀝青炭がダルマストーブに相応しい燃料であることが判った。
 まあ個々の使用法や事情によっては、コークスがもっとも相応しい燃料(なんと言っても煙が出ないことはスゴイ!)となるかもしれないが、ボクの曖昧な記憶と、ティピーの使用に関しては瀝青炭が相応しいことが判った。
 かつては日本の至るところに炭坑があり、石炭は「黒いダイヤモンド」と表現され、日本の重要な産業を担って来たが、1950年代以降は石油が石炭に取って代わり、その需要は少なくなったと言われている。が、原油価格が高騰する現在、またその存在が見直されるべきかもしれない。






あぐらがかけない

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IMG_9740.JPG ティピー内部は、本来なら中央で焚き火を熾し、それを囲むように車座にあぐらをかいて座るのが正統なスタイルだと思う。
 まあこれまでの人生で、本当のネイティブ・アメリカンの人から、ティピーに招かれたことがないので確かなことは判らないが、書物や映画などではそのように描かれている。(「ホーガン」と呼ばれる石造りの家には入ったことがあるが...)
 だが正直に告白すると、「あぐら」をかくことが苦手だ。「あぐら」をかくと後ろに倒れてしまう。おそらくカラダが硬いのだろう。もちろん正座はもっと苦手だ。話はどんどん逸れるが、我が夫婦は仏前結婚式を挙げたのだが、結婚式は正座で、式が終わったときに足が痺れて立てなかった苦い経験がある。もちろん周りの失笑を買ったのは言うまでもない。
 とにかく、地べたに座ることが苦手なのだ。
IMG_9733.JPG だからティピー内部もイスが欲しい。ダルマストーブを入れたら尚更だ。で、イスはキャンプ用のモノでいいが、ダルマストーブにマッチするテーブル...と言うことで、楕円形の天板を買って来て、その一部を切り取った。
 さらにそのテーブルが熱で多少は焦げてもいいように、最初から焼き色を付けた。
 さらにさらに、そのままでは寂しいので、ネイティブっぽい図案を描いてもらった。描いたのは我がアシスタントでトールペイントの先生である。以前、ガーデン・テーブルにも描いてもらっている
IMG_9722.JPG と言うことで、かなり雰囲気のあるティピー内部となった。
 あとはダルマストーブで暖まるだけだが、その燃料について、来週、また報告したいと思う。
 皆様、良い週末を!







懐かしい暖かさ

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 オフィスの庭にティピーを建てたことはすでに報告した。
 シルバーウィーク中、ロスから来た友人も手伝ってくれて、6年ぶりにその姿を見せた。
 このティピーの大きな特徴はテント内で焚き火ができることで、その構造上、ティピー本体が煙突のような役割を果たし、先端から煙りが効率よく排出できるようになっている。
 ボクも何度かこのティピーの中で焚き火をしたことがあるが、この秋から来年の晩春まではティピーを建てたままなので、どっちみちなら焚き火より管理が容易な薪ストーブを設置しようということになった。
 で、このティピーに似合う薪ストーブとなると、やはり昔懐かしい「ダルマストーブ」である。
 昭和30年代生まれまでの人なら誰もが知っていると思われるが、学校の教室を暖めていた、あの黒いストーブである。
 さっそくネットで調べたら、今でも作っていて売られている。が、知人の家に古いダルマストーブがあり、現在はまったく使っていないとの情報が入った。そしてその知人に打診すると、ふたつ返事で快諾してくれ、我々はすぐに引き取りに行った。
 現物を見るとかなり錆びていたが、鋳鉄製のストーブなので、かなり強烈にサンダーをかけても穴が開くことはまずないと判断し、さっそく磨き作業に取りかかる。
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 ご覧のように底蓋の部分などはかなり錆びている。「トキワ」の文字がノスタルジーを感じさせる。
IMGP0984.JPG で、磨けばこの通り、鋳鉄の輝きが顔を見せる。
IMGP0986.JPGどっちみち塗装するので、細かい部分の錆びはほどほどにして、とりあえずは錆び落とし完了の図
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 そして塗装。もちろん高熱に耐えられる耐熱塗料を吹き付ける。(これが結構、高価なんだわ)
IMGP0994.JPG そしてこちらが完成。
 おお! このマットな仕上がりがまた渋くていいじゃないか! と自画自賛。
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 で、早速、火入れ。長い眠りから覚めたダルマストーブは、文字通り熱い息吹を吹き返し、ティピーの中をあっという間に暖める。
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 うーん...こうなると、このダルマストーブに似合うテーブルが欲しいなあ...ということで、明日はまたこの続きを。












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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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