モンスターカレンダー

« 2010年11月 »
123456789101112131415161718192021222324252627282930

2010年11月アーカイブ

 ボクが大阪に住んでいた頃から芦屋は高級住宅街として有名だったが、地元の人間に言わせると、もっとも山の手側の阪急沿線付近の芦屋は上品な雰囲気が漂うが、もっとも海側の阪神沿線周辺はその風情はないらしい。
 だが久しぶりに芦屋を訪れ、そこをジョギングしてみると、今では阪神沿線よりさらに海側の開発が進み、そこはヨットハーバーがあり、ボートハウスが建ち並ぶ、海外の海辺の町のような素敵な雰囲気を醸し出している。


R0014684.JPG まあもっとも交通量の多い国道43号線や、阪神、名神高速の近所を走る訳だから、決して澄んだ空気の中のジョギングではないのだが、そういう意味に於いては皇居ランも事情は同じである。


R0014659.JPG よくジョギングをしない人が、皇居を走る人を見て「あんな空気の悪いところを走っても、からだにいい訳ない!」なんてことを口にするが、「走る」という行為は、決してからだのみではなく、精神の浄化や脳内の刺激にも繋がるので、どこで走っても無駄ではない。
 空気が悪い云々の前に、そこを走り、人力の早さと目線で町を移動すれば、素敵な側面をいくらでも発見できるのだ。

R0014655.JPG





旅の第一印象

| コメント(0)

 旅先で走る。
 その滞在先を好きになることができるかどうか? ボクの場合は素晴らしいジョギングコースに巡り遇えれば、それだけでその地が好きになれる。

 R0014733.JPG もちろんその土地の旨いモノや、自然環境(これにはジョギングコースも含まれるが)、人柄、その他、好きになる要素はあれこれあるけれど、例えば人柄なんて、幾度も通わないと見えてこない部分もあるし、最近ではその土地に行かないと巡り会えないような旨いモノも少なくなった。これも良くも悪くも、情報と流通が発達したお陰だと思うが、驚くほどの感動は少なくなったことだけは確かだ。


R0014772.JPG その点、ジョギングコースだけは、そこに行かないと味わえない喜びだ。
 ご覧の写真は兵庫県三田市にある深田公園周辺のジョギングコース。
 「深田公園」を起点として、弥生が丘の「くすのき公園」を抜けると、やがて道はブナの木の森に繋がり、緩やかなアップダウンの続くシングルトレイルへと向かう。


R0014793.JPG 工夫すれば10キロから15キロの距離を稼げる素晴らしいコースで、美しい公園、閑静な住宅街、そして広葉樹林の森と、変化に富んだコースである。
 こういうコースを走っていると、その町やそこに流れる風や空気まで好きになる。
 これも旅の醍醐味のひとつと言えるのだ。
R0014811.JPG





鉄人たちの祝宴

| コメント(0)
 先日、親しい友人二人が我が家に遊びに来た。
 そのうちの一人がギリシャで開催された「スパルタスロン」を完走したことの報告会で、今回で4度目の完走だ。
 「スパルタスロン」とはアテネのパルテノン神殿を出発し、一昼夜をかけてスパルタまでの約250キロの距離を走り抜くという鉄人レースで、スタートして36時間以内に、スパルタ市内に建つレオニダス王の銅像の足に触れ、到着しなければならない。もちろん一睡もしないで250キロを走り抜く。
 完走率は3割から4割で、とてつもなく厳しく過酷なレースである。
R0014529.JPG
 写真左側に写っているのがそのレースの完走者、西村周之氏で、練習には毎週末のように小田原、東京間を走っているという。あまりにも長い距離を走るので、仲間内で付けられた渾名が「ヒキャク」。が、おそらくはかつての本当の飛脚より長い距離を、日夜、走っているに違いないのだ。
 で、その隣に写っているのは、西村氏のアドベンチャーレースのパートナーの皆川健太氏。皆川氏は最近ではあの「ハヤブサ」で有名なJAXA(宇宙航空研究開発機構)に勤めるエリートで、酒、美食、フィットネス、アウトドアをこよなく愛し、シングル・ストーブを駆使した料理に関しては、ボクの最大のライバルでもある。
 二人ともボクのアウトドア・フィットネス、アクティビティ、並びに飲食の仲間で、もうかれこれ十年以上の付き合いだ。
 会えば話はランニング、アドベンチャー、アウトドア、ギター、料理、読書、旅、酒、女性、人生に及び、いつも昼過ぎから飲み始めて、そのまま深夜になることもしばしば。が、翌日はやはり早朝から一緒に山を駆けるのである。
 二人とも40歳前後と、ボクより一回り以上も若いが、こういう友人を持つことが、自分自身もいつまでも人生を若々しく楽しむ、最良の方法なのである。
 




省エネも結構なことですが

| コメント(0)
 この季節に東京の街を歩くことが好きだ。
 ハロウィンが終わり、クリスマスの飾り付けがあちらこちらで目立つようになり、夕暮れになるとクリスマス・イルミネーションが輝きだす。夜の街もいつもより人が多くなり、皆、少しオシャレしているようにも見える。
 ショーウィンドウを覗くと赤や緑のクリスマスカラーが映え、消費戦略に騙されまいと戒めつつも、ちょっとした小物を手に取ってしまう。
 長引く不景気で消費が落ち込み、すべての人々の心が萎縮しているように感じる昨今。
 エコロジーや省エネを声高く訴えかけることも必要だとは思うが、東京タワーのライトアップが消されたり、こんな季節にオシャレして出かけることを控えたするのは、心の健康にはよくないこと。
 伝え聞くところによると「景気」と言う言葉は、和歌などで「景色の気配」を詠んだことから由来し、その後転じて、勢いや威勢を示す言葉になったと言う。
 まさに「気の持ちよう」。
 皆さん! 今年の12月は、元気に締めくくりましょう!
IMGP5548.JPG




季節はいくつあるのだろう

| コメント(0)
 四季の中でもっとも美しい季節はいつだろう。それは単純に四季に分けてしまうと比較が難しくなる。
 早春、晩春、初夏、盛夏、晩夏、初秋、晩秋、初冬、厳冬、晩冬。このように細かく分けると、その比較が容易かもしれないが、例えば今の時期は晩秋か初冬かに分類しろと言われれば、かなり迷うことになる。
紅葉.jpg
 ご覧の写真のようにな燃える紅葉を見れば、秋という季節がすんなりと心に入ってくるが、同じ日の朝、氷点下の冷え込みの中を走り、雪の積もった富士山を見上げれば、冬の厳しさも実感せずにはいられない。
R0014627.jpg
 まあそもそも国境にしたって、季節にしたって、勝手に人間があとから作ったものであって、その境界線に漂うモノは、限定されること自体、迷惑な話なんだろう。
 さて冒頭の話に戻ろう。
 いつの季節がもっとも美しいか? 個人的な好みや、どの地域に住むかでもかなり意見が違ってくると思うが、概して、気象条件が厳しければ厳しいほど、自然は我々に美しいモノを魅せてくれる気がする。
 太陽、月、星空、朝陽、夕陽、雪、氷。これらは気温の低い季節ほど美しい。
 芽吹いたばかりの若葉も美しいし、咲き乱れる花も美しい。だがそれらの美しさは自然の大きなスケールを感じさせる美しさではない。
 若い時は南の島に住みたいと思ったことがあった。だが一年中暖かいところに暮らすことは、今では考えられない。
 厳しい寒さが好きなのは、きっと年齢的なモノも作用しているのだろう。





健康だけで社会貢献

| コメント(0)
  かなり以前、病院の待合室の壁に貼られたポスターを漠然と眺めていたら、日本人の大腸癌の発生率が戦後、爆発的に増えて、そのポスターに書いてあることによると200倍にも増えたとか。
 その数値が確かかどうか判らないが、戦後から1990年まではやはり確実に増え続け、2001年からは毎年10万人もの人々が大腸癌に羅患し、今から10年後の2010年には、胃癌、肺癌を抜いて、大腸癌は日本人の癌の一位になると予想されている。
 それを裏付けるかのように、最近、高速道路のパーキングエリアなどのトイレには、身体障害者用のトイレと共に、ご覧の写真のように、「オストメイト」と言って、人工肛門を装着している人の為のトイレの設置も増えている。
R0014516.JPG
 戦後、爆発的に大腸癌の発生率が増えた原因は食生活。日本人の食生活が肉食中心になったせいである。その他にも飲酒や肥満も原因因子となり、年代別羅患率で分析すると、40代から50代にかけて急上昇しており、加齢とともにその発生率が高まる。
 友人の医者に言わせると、人間の体内は癌細胞が住みにくい環境にあり、健康であれば癌細胞は生まれてもすぐに死滅すると言う。が、危険要因がある上にストレスなどが続けば、癌細胞が活性化する環境が整うという。
 つまり普段の食生活を見直し、ストレスの少ない生活を心がけることが、癌予防の有効策だと言えるのだ。
 そういう意識の基、昨年の春から肉食を絶ち、魚や野菜中心の食生活に変えた。さらには今年に入ってからは白米の摂取量を減らし、玄米、五穀米、麦飯の摂取量を増やした。
 いろいろな努力をしても、病気になるときにはなるし、その他の事故に巻き込まれる可能性もある。生活習慣を見直したからと言って、長寿や健康が保障されるわけではない。だが、だからと言って、この年齢になって、好きなモノを好きなだけ食べるのは、あまりにもリスキーだ。
 さきほどの医者の友人に言わせると、生活習慣病による医療費が減れば、その分、老人介護などの予算が増え、社会的弱者への環境が好転すると言う。
 つまり自分自身の健康に留意することは、それはそのまま社会貢献にも繋がるのである。
 




紅葉と湖と山と

| コメント(0)
IMGP5492.JPG 今年度、最後のトレッキングツアーは我が足和田山。
 ホントは別のコースを考えていたが、まったく初めて山に登るという参加者の方がいたので、もっともよく知っていて、尚且つ、緊急の場合にどのようにでも対応、変更できるコースがいいと思い、知り尽くした足和田山をコースに選んだ。
 当日は紅葉真っ盛り。ご覧の写真のように、羽根子山の頂上からは河口湖の湖畔を染める紅葉の様子がくっきり。この日は少し曇天模様だったが、それでも時々、薄日が射し、晩秋の山歩きを満喫してもらった。
IMGP5510.JPG
 いつも心拍数をばくばくに上げてり回っている山だが、紅葉に包まれた山を、のんびりゆっくり歩く楽しさを、こちらも再認識させてもらった一日だった。
R0014586.JPG




テキサスの黄色いバラ

| コメント(0)
 初めて呑んだバーボンはジャックダニエル。
 中学校時代の友人が社会に出て、入社記念に先輩からジャックダニエルを贈られ、それを一緒に呑もうと誘ってくれたのが、バーボンとの最初の出会いである。
 それ以来、すっかりとバーボンのファンになったが、当時、正価で買えばジャックダニエルは8000円ほどしたので、いつも呑めるような酒ではなかった。アーリータイムとかオールドクロウとか、比較的安め(それでも贅沢だったが)のバーボンを好んで呑んだ。
 あるときから洋酒が一気に値崩れを始め、昔は高嶺の花であった高級洋酒も身近になり、ブラントンやワイルドターキーと言った、高級バーボンも手軽に呑めるようになったが、その頃にはバーボンよりスコッチやアイリッシュ・ウィスキーのシングルモルトを好んで呑むようになり、さらには高アルコール度の酒がからだにあまり良くない、という認識から、ワインを中心に呑むようになった。
 もちろん今でもワインが好きだが、ワインは後で喉が渇く。水を一緒に呑めばいいのだが、酔ってくると水の存在を忘れ、ついついワインだけを呑んでしまう。で、そうなると翌日に酒が残っている気がする。
 で、再び、バーボンを呑むようになった。いい加減に酒自体を止めろ、と言われそうだが、からだではなく心の開放のためにも、酒は止められない。
 つい最近、こんなバーボンを見つけた。
 バーボンは呑み尽くしていると思っていたが、こんなにも綺麗なラベルのバーボンがあったことは知らなかった。
 「Four Roses」というバーボンも好きだが、バーボンにはバラがよく似合うと思う。そしていつもジャニス・ジョプリンを連想してしまうのだ。
R0014402.JPG




美しいモノを見つけなさい。

| コメント(0)
 もう三十年近く前に読んだ本だが、開高健氏の「地球はグラスのふちを回る」というエッセイ集がある。
  ご存知、酒好きでグルメ、釣りを愛し、世界各地を旅した開高健氏のエッセイ集である。
 この本はそのタイトルからも分かると思うが、酒にまつわるエッセイが主となっているが、そのエッセイの中に次のような一節がある。詳しい内容は記憶を辿るので少し曖昧だが、だいたい次のような内容だ。
 「世の中の美しいモノを見なさい。美しいモノはどこにでも見つけることができる。路地の端、お婆さんの皺の中、どこにでも美しいモノは転がっている」
 もちろん有名な観光地や若い女性の表情の中に、美しいモノを見つけるのは簡単だ。だが開高氏は自分さえその気になって、内面の美しさを発見できれば、身の回りにいくらでも美しさは存在していると言っているのだ。
 毎日、満員電車に揺られて通勤する人々、愛する家族や妻の為に、様々なことに耐えるその姿の中に、いくつもの美しさが存在する。
 雑草という名の植物は存在しないと言われるが、どんな道でもひっそりと生きる草花がある。
 ジョギングをする人たちの額に光る汗、子どもの手を引くお母さんの温かい掌、日常に美しさが散らばっている。
 この季節、空はどこまでも高く、朝陽の輝きは暖色系の色合いを強める。いつもより少しだけ早起きすれば、もっともっと、いろいろな美しさに出会える。
 
IMGP5467.JPG




犬はストーブ前で長くなる

| コメント(0)
R0014330.JPG
 ♪犬は喜び庭駆け回る、猫はコタツで丸くなる♪
 あまりにも有名の童謡「雪」の一節だ。
 たしかに我が家の犬も雪の中を駆け回るのが好きだが、それは雪が降ったからというより、広いところを単純に駆け回るのが好きなだけで、とくに雪に反応しているように思えない。雪球を作って投げてやると喜ぶには喜ぶが、それよりテニスボールや野球ボールに反応するし、「犬が雪好きという仮説」は成り立たないと思う。
 むしろ意外なのは犬も暖かいところが好きで、今、飼っているゴールデン系雑種、一見、カッコよく言えばレオンベルガー風の我が愛犬スパーキーも、以前、飼っていた純粋ラブラドールのナヴァホも、薪ストーブの前で長々と寝そべるのが大好きだ。
 で、この新旧2頭の犬は水も大好きで、とくに夏、湖畔をジョギングしていると、勝手に湖で気持ちよさげに沐浴して、いつの間にか横を涼しそうに走っている。
 結局は、我が家の犬に限って言えば、「暑がりの寒がり」で、このあたりは飼い主に似ていなくもない。そしてそういう意味に於いては、飼い主も雪が降っているかどうかに関らず、広い場所を走り回ることが大好きなのだ。




MT42BlogBetaInner

    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

月別 アーカイブ

    問い合わせ greatescape
v

    木村東吉「メールマガジン」登録

    meidive
TOYOTA
sanyo-shokai
MovableType(MT)テンプレート 無料(フリー)
Powered by Movable Type 4.261

最近のコメント