モンスターカレンダー

« 2010年7月 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2010年7月アーカイブ

休日の正しい朝

| コメント(0)
 連休、1日目は息子のパソコンテーブル製作。二日目はそれを運ぶために東京。で、三日目はさすがに自然の懐で過ごしたいと思い、近所の毛無山に登った。
 毛無山は御坂山塊の一部で、そのまま十二ヶ岳に繋がっている。河口湖と西湖を結ぶトンネルの上部が取り付き口となっており、早足で駆け登れば45分ほど、ゆっくりと登っても1時間ちょっとで頂上に立てる。週に一回の割合でトレーニングで登る山でもあるが、ご覧のように頂上からの眺めは抜群で、富士山を背景に左手に河口湖、右手に西湖、左手遠くに山中湖、右手遠くに本栖湖の4つの湖が見渡せる。
                  <この眺めは河口湖>
R0011704.JPG                    <この眺めは西湖>
R0011715.JPG この日も快晴で、その眺望をゆっくりと楽しむ為に小型ストーブとコッフェルを持ち込み、朝食はそこで食べることにした。
 その昔、東京の用賀に住んでいた頃、日曜日になると駒沢公園に行き、そこで朝食と軽いジョギングをこなしていたが、今では山の頂上がそれに取って代わる。
 いずれにしても日常と少し違う環境で迎える朝が、「休日」という特別の日を感じさせてくれるのだ。
                  <河口湖と西湖の中心>
R0011753.JPG





ボクの後に路は続く

| コメント(0)
 海の日を含めた連休があった先週末、梅雨も明けたこともあって、多くの人々が海や山に出掛けたことと思うが、我々は逆に東京に居た。
 長男がこの7月から東京の会社に就職することになり、東京で一人暮らしを始めた。で、今月初旬から荷物などを運び入れているが、それもいよいよ大詰め。部屋の間取りに合わせて家具などを購入したが、パソコンデスクがどうしてもサイズが合わずに手製で作ることに。
 連休初日はそのパソコンデスクの製作、翌日の中日に運び入れ、その他の小物は地元でを買い足すことに。
IMGP3882.JPG
 で、近所の商店街を歩いていたら、あの懐かしい「チンドン屋さん」がドコモショップの前でパフォーマンス。ちょっとお願いして記念撮影をさせてもらった。
 この日の東京は31度を超える猛暑。
R0011692.JPG 夕方になってようやく涼しくなり、空を見上げると筋状の雲に夕焼けが染まり、そのピンクの雲に沿うようにハーフムーンが。
 自然の美しさは河口湖も東京も変わらない。だがその美しさに気づく余裕が、東京のタイムテーブルには少ないような気がする。どこに居ても少し足を止めれば、いつでも素敵な瞬間に出会えるかもしれない。
 ということで、美しい夕焼けを窓から眺め、ベッドだけの狭い部屋の中で友人も駆け付けささやかな引越祝い。
R0011697.JPG 息子よ! 今、君の前には無限のフロンティアが拡がっている。しっかりと力強く、時には足を止めて空を見上げ、希望を胸にどこまでも歩いてくれ!




私のサンクチュアリ

| コメント(0)
 このブログでもなんども紹介しているが、富士山五合目をぐるっと一周している「お中道」が好きだ。
 「お中道」は一周すると約25キロの距離となり、昔は富士講信者の巡拝路だったが、今では西側の「大沢崩れ」の崩壊が激しいので、そこで行き止まりとなってしまっている。
 スバルラインの五合目か4合目あたりから入って行けるが、我々は毎回、「吉田口登山道」の「馬返し」から約1時間掛けて佐藤小屋まで登り、そこから「大沢崩れ」、あるいは「奥庭」まで往復して、再び「馬返し」に下山するルートを取ることが多い。その他には「精進湖登山道」を使うルートもあるが、いずれにしてもなるべく一合目から自分の足を使って登り、そこからさらに「お中道」を走ることにしている。
 富士山の環境への配慮、並びに自分自身の体力つくりの配慮でもある。
R0011485.JPG
 この「お中道」、標高が2300から2800メートルに位置するので、樹林限界のギリギリの遊歩道となっており、ダケカンバ、ハイマツ、シャクナゲの高山植物の自生地でもあり、そこを歩いていると、コロラドやスイスの山々を歩いている時と同じ香りや景色に包まれ、ボクは「自宅から1時間で行ける海外」と呼んでいる。
R0011462.JPG
 それほどここの路から見える景観やその環境は素晴らしく、フィジカルだけではなくメンタル面でもとても充実したトレイルである。
R0011514.JPG
 さきほど「かつては富士講の巡拝路」と言ったが、「お中道」はボクにとっても、自然と静かに対話できる、聖なる路であるのだ。




グローバルな景観美を護れ

| コメント(0)
R0011422.JPG
 コルクボードに貼られた9枚の写真。
 カリフォルニアのヨセミテ、ビッグサー、カナダのアルゴンキン州立公園、スイスのグリンデルワルドなど、世界的に有名な景勝地に混じり、一枚だけ国内の写真がある。
 その一枚がどれかお解りだろうか?
 答えは下段の右端の写真。ボクが西湖でカヌーを漕いでいるモノである。
 実はこのコルクボードはオフィスのドアの内側に掛けてあるのだが、このコルクボードを見た息子が「父さん、この西湖の写真、他の外国の写真と比較してもまったく遜色ないよね!」と指摘して、改めて気付いたのだ。彼の指摘通り、この一枚を除いてすべて海外の写真だった。これは意図したことではなく、たまたま、あるイベントで使った写真がこの9枚だったのだ。
 恵まれたことに仕事柄、国内外のあらゆる自然の美しい場所を訪れる機会が多いが、それでも我が富士五湖は世界に誇れる景観を持っていると思う。
 だがその活用方法や保全の在り方が、その他の場所と比較してかなり劣っている。
 商業看板や電線、自動販売機の設置や遊歩道の管理、すべてが人為的な問題点であるし、すぐにでも改善できる問題点である。
 それらが改善されれば、この地はもっと素晴らしくなる。





じっと耐えぬく静かなる強さ

| コメント(0)
 オフィスの庭のバラが最盛期を迎えている。
 もっとも早く咲くピンクオーシャン、ダンシング・バタフライ、ニュードーンの最盛期は過ぎたが、ご覧のように玄関のアーチに絡まるホワイトドロシーは鈴なりに花を咲かせており、まるで白い雲のように緑のアーチを覆っている。
R0011386.JPG
 梅雨時期とバラの開花時期が重なることが、この美しい植物の厳しい運命を物語っているが、種類によっては秋にもう一度、花を咲かせるバラもある。が、秋と言えば台風シーズン。決して穏やかな気候ではないのだ。
R0011392.JPG が、激しい雨や強い風を耐えぬき、ほんの短い期間、その美しさを誇るバラの姿に、植物本来が持つ静かな強さの本能を垣間見ることができるのである。




 最近の「ナショナル・ジオグラフィック」のニュースによれば、約70種類の遺伝子の150種の組み合わせによって、100歳まで生きることができるかどうか、77%の精度で予見できるという研究結果が発表された。
 現在、100歳以上の77%の人々に、この遺伝子の組み合わせが存在し、残りの23%の人々はこの遺伝子とは無関係である。
 だからと言って、この遺伝子の組み合わせを持たない人は落胆する必要はない。
 この研究を率いたボストン公衆衛生大学院の生物統計学者のバオラ・セバスチアーニ氏によると、「当然のことながら人間の寿命には、その人の生活様式、環境、さらには単なる運といった要素が大きく作用する。この研究の被験者である(100歳以上の高齢者)の23%がそれらの組み合わせを持たないことからも裏付けられている」としており、「長寿につながる組み合わせを持たなくても長生きできた少数派の秘訣は、ちょっとした心がけや、危険要因を避けた生き方にあるのだろう。例えば喫煙をしないことや、赤身の肉を食べ過ぎないことなどだ。あるいはただ単に、より健康的な生活を意識してきただけなのかもしれない」と推察している。
 つまり特殊な遺伝子を持たなくても、日頃の心がけによって、健康的に長生きをする可能性は23%、残されいるというワケだ。
 日頃のトレーニング、食生活、非喫煙などが重要だと思われるが、より重要なのは「たったの23%か」と思わず「23%もあるぞ!」と思う、よりポジティブな思考能力だとボクは思う。
 そのようなポジティブ・シンキングの基、今日もボクは老化に抗い、山を走り廻るのである。
IMGP3783.JPG




速い男に賭けろ!

| コメント(0)
09 bsb.jpg まずはこの写真をじっくりとご覧頂きたい。
 もちろん被写体はボクではない。
 2002年、2007年の全日本JSB1000クラスシリーズ、チャンピオンの渡辺篤氏である。
 渡辺篤氏は数々のオートバイレースに於いて優秀な成績を残したが、昨年、引退。今後は公営競技のオートレースに選手として、活躍していく予定である。で、その渡辺氏とボクとどういう関係があるのか?
IMGP2949.JPG
 実はこの3月に知人を介して渡辺氏と会い、トレーニングの指導を依頼されたのだ。その依頼の内容は1500メートルを5分台で走れるようになること。(しかも限りなく5分に近く)理由は公営競技に転向する上で身体能力テストがあり、1500メートルを5分台で走ることが、そのテストの一部でもあるからだ。
IMGP2917.JPG
 テストは4月。依頼を受けて一ヶ月もなかったが、一応は一通りのクリニックを施し、練習方法を伝授した。
 で、結果は合格。昨日、その報告に来て、笑顔で再会をした、というワケである。
R0011354.JPG
 モータースポーツの世界で、それほどの身体能力が求められることはボクもまったく知らなかったが、もともと渡辺氏は努力家で、今後はレース等に関係なく、フルマラソンやクライミングなどにもチャレンジしていきたいと言う。
 この9月からは9ヶ月間の強化合宿生活に入り、当分は一緒に自然のフィールドで遊べそうにもないが、晴れてオートレースの選手としてデビューした暁には、また再び、一緒に走ったり山に登ろうと約束したのであった。




MT42BlogBetaInner

    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

月別 アーカイブ

    問い合わせ greatescape
v

    木村東吉「メールマガジン」登録

    meidive
TOYOTA
sanyo-shokai
MovableType(MT)テンプレート 無料(フリー)
Powered by Movable Type 4.261

最近のコメント