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2009年6月25日アーカイブ

いきなりアジサイってどうよ?

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 本格的な梅雨シーズンである。
 梅雨と言えば紫陽花。それは判る。が、河口湖畔にある小海公園の「愛の鐘」の傍らに植えられた、この紫陽花たちは、些か唐突な印象を与える。
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 自分自身でもガーデニングを趣味としているので、その楽しみ方の基本は知っているつもりだが、季節に見合う植物を、その時にどこからか持って来て植えるのは、植物を愛でる者にとって、なんの楽しみも得られないことを、これを植えた人(あるいはそれを指示した人)は知らない。
 例えば桜を例にとってみよう。
 ある日突然、いつもの散歩道に桜が満開の状態で植えられていたら、その美しさに見惚れるより、その唐突さに驚くだろう。
 寒々しい木々の枝先に、ピンク色した堅い蕾を発見した春の朝から、優しく花びらが木々を染めるまで、人々はその開花を心待ちにするのではないか。
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 こちらはその「愛の鐘」に続く遊歩道脇に植えられた紫陽花たち。その植え方もいきなりで唐突だ。
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 こちらはさらに500メートルほど、西に向かって遊歩道を歩いたところにある花畑。
 「花畑」と言っても畳3畳ほどのスペース。が、いろいろな種類の草花が植えられており、4月中旬くらいからすでに2ヶ月、次々と季節の草花が咲いている。
 我々はこの花畑を管理している女性を知っている。彼女は昨年の寒い冬から種を蒔き、(宿根草が多いと思われるが)長い冬の間、防寒用のクロスで覆いをして保護し、春から我々の目を楽しませてくれているのである。もしもこれらの花畑が「愛の鐘」の周りに拡がってたら、どんなに素敵なところになるだろうか。
 ここからは推測なので間違っていたら申し訳ないのだが、おそらく彼女はボランティアでこの花畑の管理をしていると思われる。
 それに対し、紫陽花群は地元の町か地域がお金を出して、どこかの業者に施工させたモノだと思われる。
 別に紫陽花が悪いとは思わないが、せっかく美しい花畑を演出できる人物が目と鼻の先にいるのに、そのような才能を無駄にして、経費だけを掛けて唐突な植栽をする。
 このあたりが地元の観光に対する姿勢の問題点だと、推測ながらボクは思う。





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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

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    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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