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2009年8月28日アーカイブ

奇祭「吉田の火祭り」

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IMG_8940.JPG 河口湖で暮らし始めて14年になるが、これまで一度も富士吉田で開催される「火祭り」に行ったことがなかった。

 この火祭りは、猛火の中で出産した祭神、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の故事に基づく祭りと言われ、富士山の山閉いの祭りでもある。
 まずは北口本宮冨士浅間神社から二騎の御輿が担ぎ出されるが、そのうちのひとつは「お山さん」と呼ばれる赤富士を模した御輿である。


 浅間神社を出発した御輿は「上宿」の交差点まで担がれ、その交差点で、「お山さん」は三度、地面に落とされる。これは富士山の噴火の地響きを再現する儀式で、ここで御輿はひと休みする。

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 その後、「金鳥居通り」を下って行き、「お旅処」で御輿が奉納され、その後、いよいよ大松明に点火される。

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 次々と大松明が点火され、「金鳥居通り」は巨大な炎に包まれ、その傍らではお経を唱える人々も居る。

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   この「火祭り」は静岡県島田の「帯祭り」、愛知県国府宮の「はだか祭り」と共に、日本三奇祭のひとつに数えられ、国内はもとより、海外からも多くの観光客が訪れる。
 今回、我々は通行止めの混雑などを予想して、自転車に乗ってこの祭り見物に行ったが、自転車でも僅かに20分ほどの距離で、こんなに近くでこのような珍しい祭りが開催されているのだから、もっと早くに足を運べば良かった...と些か反省もしているのである。

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 しかしボクがこのような祭りに足を運ばない理由もいくつかある。
 どこの祭りでも代わり映えしない露天の多さ、その祭事に便乗する様々なビジネス、それに地元中心の排他的な雰囲気などである。
 それぞれの祭りにまつわる故事など、その地に伝わる風習を感じ取るのには、このような祭りを見ることはとても意義あることだと思うのだが、先述のような事柄が、本来あるべき格式高い神事から乖離させている気もするのである。

 




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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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