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2010年1月18日アーカイブ

効率性を求めてはいけない

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 先週末、バックカントリーを楽しもうと、長野県の乗鞍に行って来た。
 駒ヶ根に住む友人と乗鞍のスキー場で待ち合わせ、リフトを2本、乗り継いでスキー場のもっとも高い場所まで行き、そこからスノーシューを付けてハイクアップ。
 当日は気温は低いものの(歩きはじめで氷点下10度)晴天に恵まれ、抜けるような青空の下、深雪の上をスノーシューを装着して歩く。
 すでに20人ほどのスキーヤーやボーダーが先行しており、その轍の後を追って行く。皆、自分たちがあとからここを滑るので、轍を踏み外さないように丁寧に歩いているのが判る。バックカントリーを楽しもうという人々に共通する思いは、ノントラックのフカフカ雪を滑りたい...この一点である。
IMGP2281.JPG 急な登りや緩やかな登りを何度か繰り返すと、やがて乗鞍岳の頂上が見えてくる。頂上付近は相当、風が強いようである。
IMGP2291.JPG ハイクアップを始めて約3時間、位ヶ原に到着。当初の予定ではもう少し歩いて、「肩の小屋」あたりまで行こうとしていたが、あまりの強風と寒さに耐え兼ねて(早く滑りたくてウズウズしていたという理由もあったが)、誰かが掘った雪穴の中に逃げ込み、簡単なランチを済ませて滑り降りることにした。
IMGP2297.JPG こうして写真に写ると和やかな雰囲気だが、この時ですでに氷点下13度くらいで、雪穴の風上にボードを置いて風避けにしている。誰も滑っていないフカフカ雪を満喫するのには、これくらいの忍耐は必要なのだ。
IMGP2305.JPG 結局、約40分ほどで一般のゲレンデまで滑り降り、この日のバックカントリーは終了した。
 もちろんノントラックのパウダースノーを滑ることが、バックカントリーの最大の目的なのだが、雪山を歩く、雪と戯れる、そしてその中で食事や飲み物を味わう...そういうことを総合的に楽しもうとする気持ちがなければ、こういう遊びは成り立たないのである。








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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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