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清秋の登山道 10

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「紅葉と滝」を愛でようと、笛吹川の源流である「西沢渓谷」に行ったが、犬は渓谷には入っていけない・・・と言われて、甲武信ヶ岳へと続く、「徳ちゃん新道」と「近丸新道」を歩いた。結果的には紅葉だけではなく、季節や歴史を感じさせる様々なモノと出会い、とても素晴らしい清秋のトレッキングを満喫した。 特定の場所で犬の立ち入ることを制限するローカル・ルール(決して法的根拠はない)があることはよく知っている。だが、それを周知納得させるには、それなりの根拠と詳しい説明が必要である。今回の「西沢渓谷」の係員のように、「観光客の中には犬嫌いの人もいるから」という説明では、誰も納得しないだろう。最終的には「渓谷の道が狭く、滑落等の危険を防ぐために、立ち入りの自粛をお願いしている」・・・という説明を聞き、我々も「そういう理由なら」と納得したが、当初は高圧的に「犬は禁止だ!」と咎められ、中には「犬を連れてくる必要性がどこにあるのか?」とまで言い出す係員もいた。 我々も無用なトラブルを避けるために、いろいろな下調べをしてから犬を連れて出かけている。 昨年、涸沢カールで見事な紅葉を堪能したが、今年は犬の為にそれも諦めた。 このブログでも報告したが、2週間ほど前には「昇仙峡」のロープウエイに乗らずに、登山道を歩いて「弥三郎岳」に登った。 世の中には犬嫌いの人も数多く存在する。それは仕方のないことだ。だが好き嫌いだけで、誰かがなにかをする権利を奪うことは出来ない。我々、犬を飼う側にも、様々な角度から検証する必要もあると思う。 そして双方、それをきちんと納得できる方法で、譲歩案や妥協点を見出していくべきだろう。 そうしなければ犬問題に限らず、「観光」そのものの意義が問われることになるだろう。 とまあ、今回はいろいろと考えさせられたトレッキングでもあった。

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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