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ユビキタスと「Eye-Fi」における深い考察

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 一昨日の日曜日に東京に行き、ヨドバシカメラで「Eye-Fi」カードを手に入れた。
 「Eye-Fi」カードというのはSDカードでありながら、その小さなカードに無線ラン機能が付随しており、PCなどを介さずにそのままオンライン上に撮影した写真がアップロードされるという、画期的な記録媒体である。
R0010775a.JPG
 オンライン上のみだけでなく、自分自身のPCの指定したフォルダにも写真がバックアップされるので、極端な言い方をすれば、PCにも繋がず、SDカードを一切カメラから抜き取ることもなく、容量を気にせず絶えず新しい写真撮影が行えるのである。
 設定によって、すべての写真が転送され、カードの容量がいっぱいになったら古いファイルから自動的に削除される機能や、カメラ上で自分の選んだ写真だけを転送する機能もある。また予め写真のアップロードされるファイルサイズを指定しておけば、どんなサイズで撮影しても、指定サイズでオンラインにアップされる。
 ボクはグーグルが提供している「PICASA」にアカウントを持っているので、カメラ上で選んだ写真を「PICASA」と、自分のPC上の「DropBox」に転送する設定にした。
 で、このように設定すればどういうことが出来るか?
 例えば「iTouch」とイーモバの「ポケットWiFi」、そして愛用のデジカメ「GRⅢ」、この三つを持って山に入っていく。で、お気に入りのポイントで撮影する。その場所にイーモバの電波が来ていれば、撮影された写真はすぐに「PICASA」と自分のPC(PCに電源が入っていれば)に転送される。それを次は「iTouch」で「PICASA」にアクセスして写真を確認する。で、そこから選んだ写真を友達にメールで送る、あるいはツイッターやブログに投稿する。そういうことが可能になる。もちろん自宅に戻って、自分のPCからアップロードも可能だ。万が一、どこかでカメラを紛失してしまっても、撮影した写真はオンラインと自分のPCに残されているので安心。と、こういう訳である。
 イヤイヤ判っている。そんなことは携帯電話か「iPhone」があれば、それ一台でできる、ということは。が、携帯や「iPhone」レベルの写真では、せっかくのアウトドアの素晴らしい景色が表現できない。それに「iPhone」のキャリアはソフトバンクなので、田舎のほとんどの場所で通じない。もちろん我が自宅もオフィスもソフトバンクは圏外だ。が、イーモバの「ポケットWiFi」は、少なくとも我々が暮らすエリアはかなりカバーされている。ゴールデンウィークに栃木の山の中に帰省きた友人も、イーモバの電波の良さに感心していた。
 近々中にドコモでも「ポケットWiFi」を販売するらしいが、これはもう「iPad」の日本での販売定着にターゲットを見据えた戦略だと、ボクは睨んでいる。つまりいくら「iPad」がソフトバンクとの独占契約であっても、「iPad」のWiFiモデルを買えば、イーモバでもドコモでも繋がるのである。
 少し話は逸れてしまったが、この「Eye-Fi」カードも、そのようなユビキタス化を見据えた上での発想だと思う。いずれにしてもこのような最新のデジタル機器が、アウトドアのフィールドとシンクロする状況が、ボクにはたまらなく楽しい発展なのである。

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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