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ベジタリアンのアスリート、尚且つ、お酒好きなアスリートたち。ちょっとお耳拝借

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 最初は髪の毛の生え際に1センチほどの湿疹に気がついた。
 おでこの上の部分で、よくよく見ないと分からないし、痛くも痒くもないので、自分でもしばらくは気が付かなかった。で、いつの間にかそれは消えてなくなり、今度は鼻の横に同じくらいのサイズで出現した。これも痛くも痒くもないのだが、なにしろ位置が位置なので目立つ。で、皮膚科で診てもらった。
 「うーん...」と診断医は唸る。
 「単なる湿疹だと思うけど...」と首を傾げる。で、一応「これ塗ってみて、しばらく様子を見てください」と言って薬を出してくれた。
 ところがその薬を塗ってもまったくよくならない。
 困った。
 大学病院で詳しく検査してもらおうかと思ったが、ふと思うことがあり、ビタミンBとLシテステインの服用を始めた。両方とも二日酔いの時にお世話になっているサプリだが、その効用は肝臓の解毒作用を助けること。「もしや!」と思い、服用してみたのだ。
 が、素人判断ながらこれが効を奏した。
 服用し始めて翌日くらいから赤い湿疹が薄くピンクになり、三日目くらいから目立たなくなり、今ではすっかりと消えてなくなった。もちろん他にも転移していない。
 
 2年前から肉食を絶った。
 野菜を中心に魚介類や乳製品などは摂取しているが、豚肉、鶏肉、牛肉、もちろん羊や鴨肉も口にしていない。で、先日、ある知人と話をしていて、豚肉には多くのビタミンB群が含まれ、それが運動時に役立つという話題になった。
 毎朝、10キロほどのランを日課としている。週末にはその距離が15キロや20キロ以上になることもある。ところが特別なサプリはなにも服用していない。もしかしてこれが良くなかったかもしれない。
 もちろん飲酒もひとつの要因かもしれない。
 いずれにしても今は問題ない。
 肉食を絶ってから体重が落ち、主観的にもからだが軽くなった。走っていても調子がいいし、特に風邪や病気に掛かることもない。試しに少しだけ続けようと思っていたが、いつの間にか2年が過ぎた。で、初めて感じるネガティヴな結果が、この湿疹だったのだ。
 ビタミン不足をサプリメントで補うことは賛否両論あるだろう。そんなことで補うくらいなら、肉を摂取したほうがいい、という意見もあるかもしれない。
 だが日本人は肉食になった結果として、大腸がんの発生率が200倍以上にも増え、今では日本人女性の大腸がんの死亡率は一位となり、男性の場合も3位まで上昇している。もちろん肉食に加えて高脂肪、高カロリーも大腸がんの大きな要因なのだが、肉食が高脂肪、高カロリーとパラレルしていることは言うまでもない。
 だがベジタリアンが理想的な食生活だとは言い切れない部分もある。
 今後も、自分自身のからだときちんと向かい合って、より良い食生活を実践していきたいと思っているのだ。

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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