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ダイエットとアンチエイジングについての正しい考察

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老化防止.jpg

 40歳以上の日本人の二人に一人、つまり5割の人々がメタボリック・シンドロームな状態にあるということは、「ダイエット」は国民すべての関心事であると思われる。

 もちろんスリムな体型を望むことは当然なのだが、肥満に伴う様々な病気を予防することも「ダイエット」の大きな役割である。その結果、老化防止へとも繋がる。

 体重が増えるか減るか。これは単純に足し算か引き算でしかない。いつもの摂取カロリーより消費カロリーが上回れば、少しずつ体重は減少していく。

 それでは具体的にどれくらい下回ればいいのか?

 人間が無理なくダイエットをしようとすれば、一日に70グラムの体重を減らせばいいとされている。月に換算して約2キロの体重減を目指せば良いのだ。これ以上だとリバウンドの可能性が高くなる。

 じゃあ一日70グラムを減らすのに、どのような計算をすればいいのか?

 脂肪のカロリーが1グラムあたり9キロカロリーである。と言うことは、70グラムの脂肪を減少させようとすれば、9キロカロリー×70グラム=630キロカロリーを余計に消費すれば、一日に付き70グラムの脂肪を落とすことが可能なのだ。

 で、いつもの食事より630キロカロリーを我慢しようとすればかなり空腹を覚え、結局は失敗に終わるケースが多い。そこで食事制限+運動を取り入れる。もちろん運動の中でも持久力的運動が望ましい。

 手軽に実行できるのがランニング。

 一般的に自分の体重×キロ数が消費カロリーとされているので、例えば70キロの人が5キロ走れば、350キロカロリーが消費される。これだと目標の半分以上が消費できるので、食事制限は僅か280キロカロリーだけで済むのだ。だがそれだけではない。これは消費カロリーと摂取カロリーしか計算に入っていない。

 走れば下半身の筋肉が発達する。全身の筋肉の7割は下半身に分布していると言われるので、走れば全身の7割の筋肉が発達する。ご存知のように筋肉は「糖分の消費工場」の役割をする。つまり筋量が多ければ多い人ほど、同じ摂取カロリーでも「痩せやすい」体質になる。逆に脂肪分の多い人は「水を飲んでも太る」と言われているように、基礎代謝カロリーの値が低い。

 つまり要約すれば、一日に5キロのランニングを日課とすれば、最初は280キロカロリーの食事を我慢しなければならないが、それを持続すれば基礎代謝が進み、5キロのランニングだけで食事制限しなくとも体重減少が目指せるのである。で、今までの経験からすれば、5キロのランを日課としている人は、3ヶ月もしないうちに10キロくらいの距離を日課としてしまう。

 まあそこまでランに熱中しなくとも、3ヶ月ほどで美しく変わった自分の体型に満足して、食事制限や運動に対する気持ちが敏感に反応する。

 さてここまではカロリーだけの話をしたが、次は食事の成分の話だ。

 (次へ続く)


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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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