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2014年3月24日アーカイブ

遙かなる赤銅渓谷3

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 クアウテモックに宿泊した翌日、弘樹の案内で街のもっとも高台にある公園まで、みんなでランニングすることになった。砂漠の街の日中は暑いが、朝晩は結構冷える。それでも充分にワラーチで走ることのできる気温だ。

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 ランの後、シャワーを浴びて朝食を済ませ、また再び荷物をバンに積み込んで出発する。今日はウリケの村から約30キロほどの距離にある、ディエゴが経営する宿に宿泊する予定だ。


       イタリア系オーストラリア人夫婦のルッカとリディア。リディアは現在、妊娠6ヶ月

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 クアウテモックを出ると、道は未舗装の道路が続き、曲がりくねった渓谷の道が続く。

途中、通過した村の広場で、3人の若い男がパトカーのボンネットに手を付かされ、周囲では民兵や警察が20人ほど、マシンガンを構えている。拳銃ではなくマシンガンだ。なにがあったか判らないが、こんなにも恐ろしい警察を相手に、よくも犯罪など犯す気になれるものだ。

 途中、渓谷にある施設に立ち寄る。そしてディエゴが言った。

 「ジップラインをやってみるか!」

 ジップライン? あー知っているよ。昔々、フランスで「トロフィーボルヴィック」というアドベンチャーレースに出場した時、渓谷間を長いワイヤーにぶら下がって移動したことがる。

 しかし今回はレース前だぜ! オレたちゃ、遊びに来たわけじゃないんだぜ!

と言いつつ、結局、やることになった。

 こちらの映像をどうぞ。

 

 というこ とで、結構、愉しませて貰ったが、この施設のジップラインの長さはメキシコ一番だとか。まあ滅多に来ることはないところだ。何事も徹底的に愉しまなければ。ちなみに7本のジップラインと2本の長い吊り橋を渡って、料金は日本円で4800円だった。コロラドから来た二人組が「コロラドじゃあ、もっと短いジップラインが1万5千円もするぜ!」とぼやいていたとことろ見ると、ここはどうも格安のようである。

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 散々、遊んだせいで、ディエゴの宿に着いた時には夜の8時を過ぎていた。

 宿に入ると、暖炉で炎が赤く揺れており、ウェルカムドリンクのマルガリータが振る舞われた。マルガリータが並んだカウンターの横に、カバーヨ・ブランコの写真が飾られていた。生前、カバーヨはこの宿を頻繁に訪れ、ディエゴがビールを奢ることがよくあったそうだ。

 あゝ、とうとうやって来たんだなあ...

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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