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2014年4月 4日アーカイブ

ネイティブ・アメリカンの聖地へ2

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 フェニックスの宿で久しぶりにコインランドリーを使って洗濯をする。メキシコではずっとシャワーを浴びる時に下着類などの軽い衣服を一緒に洗い、それを室内で乾かしていたが、溜まりに溜まった洗濯物をきちんとした洗濯機で洗い、きちんとした乾燥機で充分に乾かした。まあ持ってきている衣服のほとんどが速乾性に優れたアウトドアモノなので、室内でも充分に乾くのだが、やはり乾燥機に入れるとなんとなく気持ちい。ちなみにアリゾナを旅している間、コインランドリーのあるモーテルではこまめに洗濯したが、どこでも一回の料金が乾燥機と併せて300円足らず。長い旅を続ける者にとって、これは有難い価格設定である。

 残念ながらジョージア・オキーフの絵画を鑑賞することは出来なかったが、フェニックスの「REI」に寄って、今後の旅に必要なモノを買い揃える。

 シングルストーブ用のガス・カートリッジ、来る時に空港で没収されたポケットナイフ、それに帰国してからも使えるマグやトレイ等など。すでに同じのを持っているモノもあれば、新たに試してみるモノもある。

 衣服、道具、カラダ、ココロなど、フェニックスですべてを一旦リセットしてから、セドナに向けて出発する。

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 フェニックスからセドナまでは、インターステイト(州間道路)17号を北上して、途中、州道179号を西に折れる。距離にして約130マイル(約200キロ)、時間にして2時間ほどの距離である。

 googleで「サボテン」と画像検索すると、きっとこのようなサボテンが出て来るのだろうな、というような典型的なサボテンが立ち並ぶ山間部を一時間ほど走ると、やがてサボテンや樹木が途切れ、遙かなる荒野が見えて来る。そしたら17号を下りて179号へと入る。179号に入って北東方面に進むと、レッドロックの塊が見えて来て、それがどんどんと近づいてくるとセドナの街も近い。

 このドライブは感動的だ。もしもセドナにクルマで行くことがあれば、夜ではなく昼間に到着することをお勧めする。セドナの街が近づいてくると、きっと何度も歓声を挙げるはずである。

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 セドナには観光飛行用の小さな空港があるが、その空港の傍にある「スカイランチ・ロッジ」がセドナでの宿。その名前の通り、宿からはセドナの街が見下ろすことができ、荘厳なる「キャピトル・ビュート」が眼前に鎮座する。夕暮れになると宿泊者たちはワイン片手にテラスに集まり、キャピトルビュートに輝く夕陽を眺めながら、撮影をしたり会話を楽しんでいる。

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 以前、オーストラリアのシドニーで夕陽が綺麗に見える岬に行った時のこと、夕暮れになると地元の人たちがテーブルと椅子を持って集まってくる。で、ベスポジを決めたらそこにテーブルを拡げる。もちろんテーブルクロスを掛けることも忘れない。そしてシャンパンを開けて沈み行く夕陽を眺める。夕陽が沈みきったら、テーブルと椅子を片付け、「さあディナーに行こう」と言って立ち去っていく。

 シャンパンやワイン片手に、自然が魅せてくれるもっとも美しい時間を切り取ってココロに刻み、その余韻を噛み締めながらのディナー。

 人生とはなにか? それを知り尽くした大人の過ごし方である。

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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