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Facebook個人的ローカルルール その3

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 美しい花が咲き乱れる華麗な庭、大きな石とコニファーが並んだ整然とした庭、ハーブが薫るプロバンス地方のような庭、きちんと手入れの行き届いた庭、放置された乱雑な庭、コンセプトの感じられない庭、どこからかのコピーだらけの庭、お金が掛かった庭、何時間でも眺めていたい庭、お金は掛かって居ないが真心のこもった庭、何度も訪れたい庭・・・様々な庭があるが、庭はそこに住まう人の個性を映し出す。

 招かれる友の庭もあれば、散歩やランの途中で見かける見ず知らずの人の庭もある。

 自分が気に入った庭を見つけ、そこにたまたま主が居れば「綺麗な庭ですね!」と声を掛けたくなる時もある。親しい友人の庭なら、軽い皮肉交じりのジョークを添えて、その庭の感想を言うこともあるだろう。

 感想を言われたり声を掛けられたり、いずれにしてもその言葉が深く熟考されたモノであれば、それなりの返答があって然りだと思うし、そうでなければ、微笑みと共に軽く頷くだけである。

 散歩の途中に足を止め、その庭に施された様々な工夫を見付け、我が庭の参考にしたいと感じる庭があっても、なにも言わず、心の中にそっと留めて静かに立ち去ることもある。あるいは友の庭を訪れ、助言を求められれば、真剣に頭を捻る。

 自分の庭を褒められたからと言って、わざわざ出かけて他の人の庭を褒め返すことなど不要だと思うし、それが時間的、精神的な重荷になるなら、尚の事、その必要性はないだろう。

 季節に応じてせっせと己の庭を手入れし、時々、静かに他の人の庭を参考にして、また再び、自分の庭を手入れする。そしてその庭の中に賞賛に値することを見付ければ、控えめに声を掛ける。

 Facebookのルールについてあれこれ言ってきたが、ソーシャル・ネットワーク・サービスって、そうやって使えば快適に続けられるんじゃないかな。

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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