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使えない道具

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 今年の冬はよく山へ入った。
 氷の壁を登るときもあれば雪山を歩くこともあり、例年のようにパウダースノーを滑走することもあった。
 このような気象条件の中で自然の中に入って行くと、自分が持っている道具の機能性がよく見えてくる。使い慣れた古い道具、新しく手に入れた道具、あらゆる道具を実際に使ってみて、その機能性を検証するのも、厳しい自然環境の中でのアウトドア・ライフの楽しさである。
 で、今回はもっとも使えない道具、もう2度と雪山では使いたくない道具を紹介しよう。明日か明後日には、もっとも使えた道具も紹介したいと考えているが、今回はワースト1である。
 まずは2枚の写真を見比べて欲しい。背景が雪なので些か判りづらいが、これは6本爪のアイゼンである。メーカーは一応、伏せておこう。(と言っても、ストラップを見れば一目瞭然であるが)
IMGP2761.JPG これはアイゼンに雪の塊やら落ち葉が付着してしまっている状態である。もちろんメーカーではオプションで「アンチ・スノーブレイド」と言って、アイゼンに雪が付着しないようなモノが売られているが、雪は絶対に付着すると想定した方がいいので、(特に春の残雪期は)オプションではなく標準装備にするべきである。
IMGP2762.JPG 何故か?
 もしも雪が付着したままで歩くと、まったく雪上での制動が効かなくなり、場合によっては滑落死亡事故の可能性も生まれる。このアイゼンを購入したのは10年以上も前だが、今でもこのメーカーでは標準装備していない。ボクはこのような商品は売るべきではないと思う。とくにこのような軽アイゼンは、雪山初心者が購入するケースが多いので、そのあたりの知識に乏しいのでなおさらである。しかもこのストラップの装着し辛いことには辟易とさせられる。寒い雪の中ですべての手袋を外し、それでもストラップの装着に苦労させられる。アウトドアの道具だから、使い慣れると、そのうちに手早く作業ができるかな? と思い続けて10年以上過ぎたが、毎回、このアイゼンを装着する度にストレスを感じた。もう2度と使いたくない道具である。
 今ではガチャガチャとワンタッチで装着でき、しかも「アンチスノーブレイド」が標準装備されている他のメーカーのアイゼンが売られているので、これからアイゼンを購入する人はそういうモノを購入して欲しい。
 


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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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