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遙かなる赤銅渓谷6

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 ウリケの村に入った翌朝、早朝からコースの一部を下見に行くことになった。

 今回のコースはウリケの村がスタート&ゴールとなり、まずは北上してチェックポイント1を目指す。そしてそのままチェックポイント2を目指し、合計約30キロの距離を走ってスタート地点に戻る。そこから南下してチェックポイント3を目指し、再びスタート地点に戻る。ここまでで約60キロ。そして最初のチェックポイント(1と4)に向かって北上して、ゴールに戻って来るというコースになっている。

 で、今日はサウスループ、つまりチェックポイント3の下見である。

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 写真のようにトラックの荷台に乗り込み(日本では決して許可が出ないだろう)、クルマで行けるところまで荷台に乗り、その後、山間部を歩いて行こうという下見である。

 山間部の入り口には一人がようやく渡れるような吊り橋が掛かっており、そこを一列に並んで渡って山に入っていく。標高差は500メートルほどか。チェックポイント3に到着すると、グレープフルーツとピノーレ(トウモロコシで作ったジュース)が配られた。

 そこで弘樹にパトリック・スウィニーを紹介される。

 パトリックはルナ・サンダルと契約しているランナーで、ボクも以前から彼の活動には興味を持っていた。レースに出場する時にはワラーチにスパッツ。どんな寒い日でも毛むくじゃらの上半身は裸というスタイルだ。そして大量のアボカドで(週に25個ほど食べるらしい)いろいろな料理を自作する。さらには掛かった費用まで披露している。

 パトリックはボクの作った自家製のワラーチに興味を持ち、ちょっと見せてくれないか、と。で、細かくチェックした後「ソフトで軽いな!」との感想。

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 グレープフルーツを食べた後は、カバーヨブランコの奥様であるマリアさんによって、一昨年に亡くなったカバーヨの記念碑設立セレモニーが開催された。

 チェックポイント3の帰り道。ちょっと本気でトレイルを走る。行きは混雑していてまったく走れなかったが、帰りはいいリズムで走ることができる。ワラーチの感触、路面、滑り具合、ガレ具合などをチェックする。やはり日本の山々と比較して、乾燥していて、岩などもゴツゴツと剥きだしているが、コース自体は走りやすい。少なくとも日本の泥質な路面よりはマシだ。

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 かなり本気で走って汗をかいたので、ゴールの吊り橋では冷たい川に顔をツッコミ、汗を洗い流していたら大きな歓声が聞こえた。見上げると、他の選手たちが大きな岩から川に飛び込んで大はしゃぎしていた。

 いやあ・・・みんな愉しんでいるわ!

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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